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河出文庫
アジアの聖と賎―被差別民の歴史と文化

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  • サイズ 文庫判/ページ数 326p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309414157
  • NDC分類 361.8
  • Cコード C0139

出版社内容情報

差別と被差別の問題に深く関わり続けた碩学の、インド、中国、朝鮮、日本の被差別問題の根源を探る書。実地体験・調査から迫る。

【著者紹介】
1915ー1991 作家。毎日出版文化賞、朝日賞、谷崎潤一郎賞。『真空地帯』『青年の環』『狭山裁判』など。生誕100年。

内容説明

差別・被差別問題を生涯のテーマとしてきた両先達が、アジアの調査を共にしながら、カースト制の外のインド、中国、朝鮮にまで差別の根源を遡り、さらに日本の被差別部落問題まで考察する。貴/賎、浄/穢、尊/卑の交錯から、差別の本質と歴史的変遷、被差別民の文化に及ぶ、画期的基本文献の初文庫。

目次

インド(古代から超近代までが併存しているインド;中世日本人のインド幻想 ほか)
中国(良賎制を生みだした中国の律令制社会;アジア史上の大法典である『律令』 ほか)
朝鮮(東アジアの諸国と律令制;朝鮮の歴史における賎民制の問題 ほか)
日本(日本律令における“八虐”;古代日本における“浄・穢”観念 ほか)

著者等紹介

野間宏[ノマヒロシ]
1915年、神戸市生まれ。作家。大阪市役所で被差別部落の融和事業を担当。戦後、「暗い絵」を発表、第一次戦後派の旗手となる。著書に、『真空地帯』(毎日出版文化賞)、『青年の環』(谷崎潤一郎賞)など。1991年没

沖浦和光[オキウラカズテル]
1927年、大阪生まれ。民俗学者・歴史学者。桃山学院大学で比較文化論・アジア思想史を講義しつつ、各地の被差別部落の伝承と生活を聞き書きし、日本民衆文化論を構築した。2015年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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