河出文庫
不思議の国のアリス 完全読本

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  • サイズ 文庫判/ページ数 261p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309413907
  • NDC分類 933
  • Cコード C0198

出版社内容情報

アリスの世界をつくるすべてを楽しむための知識とエピソード満載の決定版ガイドブック! テニエルの挿絵50点を収録。

【著者紹介】
1943年、東京生まれ。編集スタジオ「カマル社」代表。日本におけるルイス・キャロル研究の先鞭をつけた『別冊現代詩手帖 ルイス・キャロル』の編集長であり、アリス関係の多くの出版企画に携わる。

内容説明

キャロル永遠の名作、『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』を味わうための、アリス研究四〇年の著者による完全ガイド。シーンごとのわかりやすい解説と、テニエルの美しい挿絵で、アリスの魅力をあますところなく解き明かす。オリジナル「ワンダーランドマップ」と年譜「ルイスキャロルとその時代」を収録した、アリス入門の決定版。

目次

はじめに―アリスとキャロルとアリス・リデル
『不思議の国のアリス』をたのしむ12のポイント ワンダーランドマップ―『不思議の国のアリス』編(えーっ!?シロウサギがジャケットを着て時計を持っている!;小さなドアのはるか向こうに見たこともないビューティフルガーデンが!;涙の池の周りでコーカスレース!ドードーさんから賞品をもらえるなんて!;わたしがメアリー・アン?なにを勘違いしてそんな名前で呼ぶのかしら ほか)
『鏡の国のアリス』をたのしむ12のポイント ワンダーランドマップ―『鏡の国のアリス』(まさか鏡をすり抜けて鏡の中へ入って行けるなんて!;鏡文字で印刷された本なんて読めるわけないじゃない!;鏡の中では宙に浮くこともできるけど思うようには進めないのね;みんなが名前をなくすってなんてすてきなことだったんでしょう ほか)
ルイス・キャロルとその時代―アリスの背景にあるもの

著者等紹介

桑原茂夫[クワバラシゲオ]
1943年東京都生まれ。編集スタジオ「カマル社」代表。日本におけるルイス・キャロル研究の先鞭をつけた『別冊現代詩手帖ルイス・キャロル』(1972年)の編集をはじめ、アリス関係の多くの出版企画に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

吉田あや

71
不思議の国と鏡の国、キャロル自身を振り返ってまとめられた本書。大好きな宮沢賢治話もぽろぽろと読めたり時代背景を知れたり、アリス総まとめの楽しい時間に。イーハトヴは「少女アリスが辿った鏡の国と同じ世界の中にある」と賢治28歳当時の「注文の多い料理店」広告ちらしに明記されていたとか。この事実を踏まえた上で、鏡の国の蒸気機関車のシーンと銀河鉄道を照らし合わせて読むとまた違った景色が見えそうで楽しみ。近々「銀河鉄道の夜」と「注文の多い_」を再読したい。(⇒)2020/04/18

冬鹿

10
ナンセンスが好きなんだと気付きました。平沢進さんのパレードを思い出しますね。nobodyがやってくると信じる白のキングや、歳は2人でなら止められるというハンプティダンプティ、名前をなくして境界もなくなり一緒に彷徨う子鹿のシーンが好きです。言葉によって考え方は規定されていて縛られているんだなと。この規定が文化という色を作っているのかなと。2021/07/19

アドソ

10
「不思議の…」と「鏡の…」の読みどころをそれぞれ12のポイントに絞って解説。単に薀蓄を並べた本ではなくて、混乱しがちな二つのストーリーを整理してくれている点がとてもいい。面白さの説明では河合祥一郎先生の訳に負うところが大きいが、やはりヴィクトリア時代の人になってその時の英語で理解できたらもっと面白いのだろうな。2015/11/01

5

4
完全読本は言い過ぎだろうなぁ。ストーリーの要約+ちょっとした小ネタ程度。アリスはナンセンスすぎてどこが面白いのかわからないって人には中々悪くない気もする。2015/10/17

sui

3
16。不思議の国と鏡の国のお話を12のポイントに絞り、ざっくりとまとめた入門書という感じでした。完全読本とあったので、もうすこし深いところまであるのかと思ったのですが…でもまぁまぁ楽しめました。思えば、アリスはどちらも小説できちんと読んだことがないかもしれないと今さらに気づいてしまった(笑) 巧みな言葉遊びが多いみたいなので、英語が堪能ならそのまま楽しめていいのになぁ。2019/01/18

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