出版社内容情報
オカッパ頭で男役もこなした将来の名優は、何を思い役者人生を送ったか。傑作「浮雲」に到る、心の内を綴る半生記。
【著者紹介】
1924年生まれ。日本を代表する名女優であり、歌手、エッセイスト。著書に『私の渡世日記』など。
内容説明
生い立ちの記、出演作の秘話、映画作りを支える縁の下の力持ち「裏方さん」たちへの愛情と感謝、人物論、小豆島ロケの思い出、そして一大転機となった結婚…。その鋭い観察眼と独自の分析力で、自身の半生を綴った、結婚後はじめての随筆。エッセイスト高峰秀子の誕生を告げる初期の傑作。初の文庫化。
目次
私の顔
私の歴史
縁の下の人たち
私はこんな人に支えられて仕事をしている
雑記帳から
「二十四の瞳」小豆島ロケ先にて
平凡で、誠実で、ありのままで
私の見た内側の人物論(外側は書けないから)
小さいコトやんのこと
結婚まで
著者等紹介
高峰秀子[タカミネヒデコ]
1924年生まれ。女優、エッセイスト。五歳の時、松竹映画「母」で子役デビュー。以降、「カルメン故郷に帰る」「二十四の瞳」「浮雲」「名もなく貧しく美しく」など、300本を超える映画に出演。『わたしの渡世日記』(日本エッセイスト・クラブ賞受賞)など著書多数。夫は脚本家で映画監督の松山善三。2010年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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涼
48
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/06/post-894484.html 結婚後2ヶ月くらい経った頃に出版されたもの。表紙もその頃の幸せそうなお写真です。 写真も豊富で、当時の俳優さんたちと再会出来ました。カラーだったら、もっと楽しめたのになぁ。2024/06/16
うえだ
3
新文芸座で、「二十四の瞳」を観て、読みたくなり、買い求めた。泣いてばかりの小石先生。2024/01/02
まひろん
2
印象に残ったのは、二十四の瞳の子役さんがお母さんがなくなったからということで養子に出す、エピソード。時代だと思うんだけれど、切ない。2024/08/25
kuu
2
昔の女優さんは、プライベートもなくて大変。でも、バランスの取り方が上手いのか?ひらきなおりなのか?挙式の日のマスコミの描写には辟易。それにしてもウェディングドレス、お綺麗だわ。2024/02/05
ぴちゃん
2
大好きな高峰秀子さんのエッセイ。 ついデコちゃんと呼びたくなる愛嬌がかわいい。 今作は演技や仕事について語られているパートがあった。養子をもらうかどうか等時代を感じる。 人物論のところは意外と辛口でさっぱりしていておもしろい。この時はまだ養母との確執は書かれていない。波瀾万丈の人生を送っているイメージのデコちゃんだけれど、今作は割と明るい感じだった。2023/03/04