出版社内容情報
ドラマ化された人気シリーズ第2弾! 新興宗教団体が企む「ハルマゲドン」。妹を人質にとられた設楽と海月はテロを防げるのか!?
【著者紹介】
81年千葉県生。鮎川哲也賞佳作入選『理由あって冬に出る』でデビュー。魅力的な人物や精緻な物語で注目を集めている。『ダチョウは軽車両に該当します』『パティシエの秘密推理 お召し上がりは容疑者から』等多数。
内容説明
新興宗教団体「宇宙神瞠会」が極秘裏にすすめている“ハルマゲドン”計画。ある日、大学進学のために上京していた妹の未来を訪ねた設楽は、妹が知らぬ間に教団信者になっていたと知り愕然とする。必死の説得も届かず、教団にのめり込む未来。妹を人質にとられた設楽と海月は、最悪の無差別テロを阻止し、未来を救うことができるのか!?
著者等紹介
似鳥鶏[ニタドリケイ]
1981年千葉県生まれ。2006年、第16回鮎川哲也賞佳作入選の『理由あって冬に出る』(創元推理文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みゆ
69
シリーズ2作目。今度のお題はカルト教団のテロ事件。相変わらずの海月のドジっ子からの切れ者豹変ぶりと振り回される設楽君の満身創痍ぶりが楽しい。今回も戦力外捜査官として隠密・潜入捜査に当たる二人ですが、陰で糸を引く越前刑事部長には新たな改革構想が!彼の野望はどこまで膨らむのか次巻楽しみです(o^^o)2024/05/29
hnzwd
62
シリーズ第二段。似鳥鶏の作品の中でもひときわ主人公のキャラクターと事件内容にギャップがあるシリーズ。今回は信仰宗教団体の無差別テロを止めるために、宗教団体の施設に潜入って。。どんでん返しは少なめなので、ミステリってよりは警察小説??あとがきは相変わらずの熱量でした。作品が重い時ほどあとがきが凄い気がするのは、中和しようとしてるんでしょうか。2017/07/11
NADIA
61
面白かった!! 新興宗教がテーマで少しえげつない場面もあったが、それでも軽快さが勝っていた。公安と警察がいい感じで協力している話って珍しいね。ドラマで放送されていたのか~。知らなかった。観たかったな(^^) このシリーズも読み続けてみようと思う。2017/08/21
のっぱらー
52
今回はオウムを髣髴とさせるカルト教団の無差別テロがテーマ。いきなり多摩川での川流れシーンでの登場となる千波に唖然とするものの、この子やっぱりすごい。その頭脳と行動力はハンパなし。(実行動はドジっ子ですが。。。)妹を洗脳させられかけた設楽刑事とともに見事な活躍っぷりでした。まだ2冊続編が積んでるので、今後の活躍が楽しみ。2016/05/08
巨峰
50
羊の皮を被った狼。そんな印象のこのシリーズ。表紙のイラストで軽く見てはいけません。描写はPOPだけど内容は深刻。今回はオウム真理教事件を思わせる狂信的な新興宗教が相手、その手におちた信者の救われなさ(妹!)までしっかり描いたと思います。イニシェーションとかそこまで書くとか、なかなかしないよねえ。構成もしっかりしていて、前振りで出てきた一般の人たちが活躍しだすクライマックスがうるうるものです。テレビ版の制作の舞台裏をされけ出した脚本鴻上尚史さんの解説というか愚痴がまた面白い!2015/07/15