出版社内容情報
EUにおける個人の地位や権利はどのように規定され保障されているのか。個人にかかわって、EUの権限拡大がもたらすもの、EU基本権の内容や特徴とその保障のあり方、構成国の憲法との関係、対外関係、将来的な権利の萌芽など、EU基本権の内容を包括的に論じる。
内容説明
基本権保護の萌芽からリスボン条約発効後の到達点までEU法体系を明らかにする。(1)網羅的かつ体系的でありつつも簡明に叙述(2)EU判例法を踏まえ基本権保護の動態を検証(3)EU構成国の国内裁判所、欧州人権裁判所との関係などを多面的に分析。
目次
第1章 EUにおける人とEUの権限
第2章 EU基本権憲章の発展と基本的特徴
第3章 EU基本権(1)移動・居住の自由
第4章 EU基本権(2)国籍差別の禁止・非差別の原則
第5章 EU基本権(3)自由、安全及び司法の領域
第6章 EU基本権(4)個人データ保護
第7章 EU基本権(5)EU市民と民主的運営参加
第8章 EU基本権の保障
第9章 EU基本権と構成国
第10章 EU基本権と欧州人権条約
第11章 EU対外関係における人権
第12章 EUにおける将来的な権利の萌芽
著者等紹介
中西優美子[ナカニシユミコ]
一橋大学大学院法学研究科教授。1993年一橋大学大学院法学修士。同大学院博士課程進学後、1993~1998年ドイツ・ミュンスター大学留学(1995年修士、1998年法学博士)。2000年専修大学法学部講師、准教授、教授を経て、2012年より現職。2019~2020年、ドイツ・ミュンスター大学、2020~2021年、マックスプランク手続法研究所(ルクセンブルク)客員研究員。一橋EU法研究会代表。雑誌『EU法研究』(信山社)の責任編集者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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