出版社内容情報
グルメに淫せずうんちくを語らず。東京下町のなにげない味と取材旅行で立ち寄った各地のとっておきのお気に入り、そして酒、つまみ。
【著者紹介】
1927-2006。東京生まれ、作家。純文学短編、記録文学、戦記小説、事件小説、歴史小説など。作品に『破獄』『陸奥爆沈』『天狗争乱』など。吉川英治文学賞、讀賣文学賞、大佛次郎賞、菊池寛賞ほか受賞。
内容説明
北は北海道から西は四国、長崎、南は沖縄まで、出合ったうまい物の思い出の数々。気のきいたものから、裏通りの何気ないうどんまで。取材の裏に食の影あり。旅先の朝は市場がよい。東京にも、旅はある。吉祥寺で鴨肉に舌つづみ、下町浅草にも訪う店は少なからず。口福、そして居心地。蘊蓄無用の紀行集。
目次
ペテン
タラバ蟹の記憶
梅干しにカツオ
味覚極楽
苦しいときの鮨だのみ
カステラの手づくり三百五十年の味
長崎半島でフグとカマボコ
舌の味
宇和島の不思議なうどん屋
美しき村に家族と遊ぶ〔ほか〕
著者等紹介
吉村昭[ヨシムラアキラ]
1927年、東京生まれ。小説家。東京開成中学を肺結核のため休学。卒業後、長兄の会社で働いた後、終戦後に学習院大学中退。在学中に同人誌『学習院文芸』(後に『赤絵』)に参加。1958年、短編集『青い骨』を刊行。『星への旅』(太宰治賞)、『深海の使者』(文藝春秋読者賞)、『ふぉん・しいほるとの娘』(吉川英治文学賞)、『冷い夏、熱い夏』(毎日芸術賞)、『破獄』(讀賣文学賞・芸術選奨文部大臣賞)、『天狗争乱』(大佛次郎賞)。2006年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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