出版社内容情報
女子高生54人が新宿駅ホームから電車に飛び込んだ。やがて謎のサイトから“自殺クラブ”の存在が浮上し……園子温監督の傑作小説。
【著者紹介】
1961年愛知県生まれ。映画監督。主な映画に「自殺サークル」「紀子の食卓」「愛のむきだし」「希望の国」など。その独特の作品により、数々の国内外の賞を受賞している。主な著書に『非道に生きる』など。
内容説明
「いっせーのせっ!」―楽しげなかけ声とともに、女子高生54人が、新宿駅のホームから、電車に飛び込んだ。だがそれは、始まりにすぎなかった。自殺の連鎖は、またたく間に、全国に広がっていく。様々な憶測が飛びかうなか、やがて“自殺クラブ”の存在が、浮かび上がって…世界的映画監督・園子温による傑作小説。
著者等紹介
園子温[ソノシオン]
1961年、愛知県生まれ。映画監督・詩人・作家。その独自の映像作品は、国際的に高い評価を得て、数々の国内外の賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
黒瀬
127
難解です。映画化もされた本作は、54人の女子高生が新宿駅のホームから一斉に電車へ飛び込むという鮮烈な幕開けで始まるのですが、実際の内容は崩壊した家族に焦点を当てています。自殺クラブの存在があまり生かされていないような哲学じみた説明が多く、視点の入れ替わりも激しく、それでいてページ数・文字数共に少ないため説明不足な感が否めませんでした。 やり直し、生まれ変わり、救済を描きたかったのだろうか。2020/05/01
スカラベ
31
「いっせーのせっ!」―女子高生54人が、新宿駅のホームから、電車に飛び込んだ。出だしは衝撃的。よくよく考えれば社会で溢れた人達の中で本当の自分って何?みたいな深いテーマがあるんだけど、読み進む中でこのメッセージを受け取るのは難しい。ところどころで描写がぼんやりと焦点を結ばず迷子になってしまいそうになる。映画監督らしい書きっぷりだからかな。『役割』、「あなたはあなたの関係者ですか?」ってのがこの小説を読み解く鍵のような。2つの映画「自殺サークル」、「紀子の食卓」を合わせた"完全版"の話となっているようです。2013/11/01
青蓮
30
同タイトルの漫画は読んだことがありますが、小説は読んだことがなかったので手に取りました。読んで漫画とは全くの別物でちょっと驚きました。漫画の方が「自殺サークル」というキーワードが明確に打ち出されていて解りやすいです。本書は読み進めていくうちに個の輪郭が消失していくような感覚がありました。それが正しく自殺「環」(サークル)なのかと。人間の内面を探るような独特の哲学も面白く、色々と考えさせられます。薄くてすぐ読めてしまうけど、深く重い作品。映画は観たことはないのでそちらもチェックしたいです。2014/06/16
のの
20
インパクトのあるタイトルと帯に引かれて読んでみたら予想と全然違う、自己と他者との関係性を問うような話で驚いた。報酬をもらって客のニーズにこたえる「役割」を演じるのはとてもわかりやすいし、玄人意識だって芽生えるだろうけど、報酬もご褒美も賞賛も生じない現実の世界のなかで、自分の役割を察して目覚めることなんて、月をほしがるようなもの。「客」なんてわかりやすい他者はおらず、数えきれないほどの役割を、自覚する暇もなく演じていかなくてはいけないのが生きることなのだから。2014/01/26
skellig@topsy-turvy
18
「いっせーのせっ!」で54人の少女たちは電車に飛び込む。物語る視点が入れ替わりながら次第に明らかになる”自殺サークル”の輪郭を追いつつ、読み手も常に「あなたはあなたの関係者ですか?」と煽られる。当初あまりピンとこないこの文句も、「演じること」「なりきること」「自分を殺し再び生まれること」を経てしっくり来るようになってきた。題からすると意外だが、ここでの「自殺」には生へ向かう力が満ちているような気がした。2013/10/01
-
- 電子書籍
- 転生したら姫だったので男装女子極めて最…
-
- 電子書籍
- 円偏波アンテナの基礎
-
- 電子書籍
- 密教姓名学 《音声篇》
-
- 電子書籍
- PPバンドで編む オシャレなプラかご …
-
- 電子書籍
- 古典落語 人情ばなし