河出文庫
NOVA〈7〉―書き下ろし日本SFコレクション

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  • サイズ 文庫判/ページ数 445p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309411361
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

内容説明

完全新作オール読切SFアンソロジー全10編収録。

著者等紹介

大森望[オオモリノゾミ]
1961年、高知県高知市生まれ。京都大学文学部文学研究科卒。翻訳家、書評家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

キキハル

32
SF色薄く軽めのアンソロジー短編集。人と無機物(例えば大型バケツ)とで婚姻関係を結べるという小川一水さんに笑わせてもらい。ファッションヘルスに来た客が土星人だったり(環があった)。古い植物標本に一瞬の夢を見たり。そうして、最後の三編「ヒツギとイオリ」「リンナチェーン」「サムライポテト」に唸りました。感覚のないイオリと、自分の感覚を周囲に伝播させるヒツギの関係。死んだ恋人リンナのログを再生し続けるぼく。考える力を持ってしまったバーガー屋のロボットの悲哀。短編ながら吸引力は大きくほどよく酔わせてもらいました。2012/05/06

亮人

28
5と6を積んだままなのに7読了。佳作ぞろいで大満足。小川一水は前々からリベラルだとは思ってたけど、ここまで性的スタンスが革新的だとは。イーガンを超えてるんじゃないか?そしてこの本で小川と双璧をなす「土星人」はバカSFじゃない、ただのバカだ。北野勇作は近年、短篇できれきれで復権の兆しが見えよい。宮内・谷・藤田あたりも好き。最後に白眉は「サムライ・ポテト」!!自意識に目覚めたマスコットロボをリリカルに切りとった、意外な傑作。ラストでじーんと来た。2012/07/03

Fondsaule

22
★★★★☆ 宮内悠介「スペース地獄篇」 小川一水「コズミックロマンスカルテットwith E」 谷甲州「灼熱のヴィーナス」 増田俊也「土星人襲来」 北野勇作「社内肝試し大会に関するメモ」 藤田雅矢「植物標本集」 西崎憲「開閉式」 壁井ユカコ「ヒツギとイオリ」 扇智史「リンナチューン」 片瀬二郎「サムライ・ポテト」 10編の書き下ろしSF短編集。ネット内のAIに融資した金を取り立てる話や、金星上空の空中構造体で大事故が発生する話、全裸美女が宇宙船に現れて結婚を迫る話が面白かった。2021/03/09

雪守

15
シリーズ第7弾。今回はどの作品も好みで満足。特にお気に入りは三作。宮内悠介「スペース地獄篇」、続編でも面白さは変わらず。前回は明かされなかった”ぼく”の過去が明らかになってあのプログラミング能力の高さにちょっと納得。編集後記に書かれていた執筆経緯が無茶過ぎて笑いました。壁井ユカコ「ヒツギとイオリ」、役に立たない超能力者の話。決行グロいけど、最後はちょっと温かいです。「サムライ・ポテト」、自我を持ったロボットの描写が見事で、悲劇的な結末が印象に残りました。次巻も続けて読みます。2012/07/10

Yuji

13
積んでた期間長すぎた。全部面白かった(いや土星人襲来は駄目だが)サムライポテト、リンナチューン、ヒツギとイオリ。どれも素晴らしい。レベル高い。開閉式も不気味。2016/08/16

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