河出文庫
僕が、落語を変える。

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  • サイズ 文庫判/ページ数 210p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309410586
  • NDC分類 779.13
  • Cコード C0176

内容説明

祖父・柳家小さんに導かれ、講座に登場した少年は、戦後最年少で真打となった。七光りを妬んだ人がいた。悩んだ。逃げようとした。最悪の選択さえ脳裏を…。そして、花緑は、化けた。今、最も注目される落語家に、大宅壮一賞作家の小林照幸が徹底取材。師匠・小さんから、先輩たち、新しい落語への挑戦まで、すべてを語る。

目次

第1章 まだ、誰もふりかえらない。
第2章 一八歳の挫折。
第3章 小さんという天才、談志という天才。
第4章 新しい落語をつくる。
第5章 師匠とプリクラ、撮りました。
第6章 座布団一枚の宇宙で。

著者等紹介

柳家花緑[ヤナギヤカロク]
1971年、東京生まれ。落語家。1987年、祖父五代目柳家小さんに入門。1984年、戦後最年少の22歳で真打昇進。出囃子は「お兼ねざらし」。国立演芸場花形演芸会大賞等を受賞

小林照幸[コバヤシテルユキ]
1968年生まれ。ノンフィクション作家。『毒蛇』で開高健賞奨励賞、『朱鷺の遺言』で大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。他著に『ひめゆり』『ボクたちに殺されるいのち』等。信州大学経済学部卒。明治薬科大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

貧家ピー

5
2001年出版の単行本を10年後に文庫化。取材対象者と著者がどちらも気になる二人。花緑が街中でも気づかれないというのが、まずは大きな違いだろう。小さんの孫という看板が、プラスだったのか、マイナスだったのか。 立川流との距離感は、花緑の人格なのだろう。 小さんと言う名前が、花魁や芸者の名前から来ていたとは知らなかった。 2016/03/08

みりん。

4
2001年当時の本の文庫を最近読んだもの。当時落語が落ちぶれていた時期で、花緑さんがどうにかそれを変えたいと思っていたこと、活動していたことがよくわかる。その一方で、小さんの孫ということやブラザーコンプレックスの極致の話などは、センシティブすぎる性格を差し引いても、苦しかったんだろうなあと胸がつまる。このときの尽力の意味が分かるし、実は講談でも同じ現象を起こしている人間がいるのだから時代は繰り返すんだなと思う。2018/12/31

Tomoko

1
2001年単行本刊行、2011年文庫本刊行、そして2020年ようやく読了。大活躍の花緑さんの半生を覗き見。花緑ごのみ、訪れてみたいです。2020/02/18

ぱぐびぃ

1
今注目の花緑の落語に対する思いを聞き書きしたこの本は、落語界のサラブレットというイメージでしか知られていなかった頃の悩みや想いが綴られていて落語周辺本として興味深く読んだ。2011/10/03

qoop

1
しばらく前まで花緑師のやってることがよく判らなかった。敬遠していた部分もある。一昨年だったか久々に聴いて、変化を感じた。それ以来何度か高座に触れたが、少なくとも本書のような印象はあまりない。ご自身も状況も、変わったのだろう。変化の程を量る上で、読んでみて良かった。2011/01/16

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