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河出文庫
創作落語論

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  • サイズ 文庫判/ページ数 246p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309409672
  • NDC分類 779.13
  • Cコード C0176

内容説明

「古典落語は邪道だ」のキャッチコピーで一世を風靡、古典至上主義の落語界に一石を投じた幻の名著が復活。新作落語が現在ほど市民権を得ていなかった時代になされた、落語の本質を探る問いかけは、芸論にとどまらず、大衆・社会論へと展開する刺激的な落語論である。文庫化に際して、つばめの弟子・夢月亭清麿と演芸評論家・大友浩による、詳細な解題、対談を収録。

目次

古典落語は邪道である
落ちがなくても落語だ
本来落語は体制外のもの
残る落語は駄作である
一回だけで消える落語
ふがいない現代派
落語を毒する評論家
ディレクターとプロデューサー
新作落語のいろいろ
現代落語の技術
現代落語の守備範囲
邪道こそ落語の本道
政治とプライベートな問題
落語作家不用論
現代落語の創作
大衆は消滅するか
落語の将来

著者等紹介

柳家つばめ[ヤナギヤツバメ]
五代目。1929年、宮城県生まれ。國學院大学卒業後、教員を経て5代目柳家小さんに入門。大卒の落語家第1号となる。63年真打。当時の政治や社会を風刺した新作落語で人気を博し、将来を期待されていたが、74年早世。自らの落語の単行本化など文筆分野でも活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

姉勤

35
落語家による落語論ではバイブル的な立川談志の「現代落語論」。これに比肩する本書。個人的に文章のリズムでは、こちらに軍配をあげたい。つばめ師は落語家初の大卒、教師を経て談志師と同時期に五代小さんに入門、真打になりながら、芸風も性格も経歴も水と油な二人が、同じ眼差しで落語の将来を危惧していた。「古典落語は邪道」をはじめ、伝聞した著者の人柄とは異なる”とんがった”内容は、マクラのような軽妙な文体で綴られる。40年以上前の著作だが現代、そしてその先に通じる落語論。大衆と殉ずる前の早世を惜しむ。 2017/03/19

bouhito

5
談志とほぼ同時期に小さんに入門した新作派・柳家つばめの著作。落語は大衆芸能だ!という論旨が明快で良い。落語を育てるのは大衆(観客)の役目だというが、これにも本当に納得する。観客のマナーとして、寄席で、そんなところで一々拍手すんなよって思うことはしきりにありますし。。。ファンが特権階級化していき、それゆえにその芸能が廃れていくというのは、落語だけでなく、音楽や文学にも敷衍できる危機感だと思う。2016/09/11

megumegu8

2
この人の落語を聞いてみたかった 「佐藤栄作の正体」2018/06/08

teraox

2
談志と異口同音なのが興味深い。2010/10/21

おっぱっぴ~

2
落語は落語家のものでなく、聴く大衆が育てるものとは名言。客のその場での反応が全て。一期一会のなぐさめごとというライブを重視している。最近出た新書ん「落語論」はこの本の影響が非常に強いですな2010/01/10

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