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河出文庫
天下大乱を生きる

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  • サイズ 文庫判/ページ数 211p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784309407418
  • NDC分類 304
  • Cコード C0195

内容説明

ある日、大阪・西長堀の司馬のアパートに小田青年が訪ねていった。話題は、日本人の思想の中にどれほど海洋が入っているかということだった―そんなふうに出会ったふたりが、時を経て、混迷する戦後民主主義の問題点を、坂本竜馬の意義など、日本の歴史を参照しながら縦横に掘り下げる。市民の視点に立った屈指の70年代論にして、現代を解く鍵がここにある。

目次

我らが生きる時代への視点(ガンジス川の月見;国家という仕組み;開発途上国三つの型 ほか)
現代国家と天皇制をめぐって(国家と社会は相克する;企業ぐるみの国家体制と天皇;維新政府が大統領制をとっていれば? ほか)
「法人資本主義」と土地公有論(日本は「法人資本主義」の国;超近代的なものと古いものの結合;幕末における「法人」への忠誠心 ほか)

著者等紹介

司馬遼太郎[シバリョウタロウ]
1923年生まれ。作家。透徹した歴史観で日本を捉え直す歴史小説で、国民作家ともいうべき位置を占める。1996年逝去

小田実[オダマコト]
1932年生まれ。作家、評論家。世界放浪体験記『何でも見てやろう』がベストセラーになった後、ベトナム反戦の市民運動「ベ平連」を組織
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HIRO1970

72
⭐️⭐️⭐️司馬さんが96年、小田さんが07年、二人共既に鬼籍でありますが、共に私がリスペクトを感じる賢者です。75〜76年に3回行われた本書の対談を約40年遅れで手に入れ拝見する事が出来ました。司馬さんが大正12年生まれの学徒動員、小田さんが昭和7年生まれの戦中派、ともに大阪出身の二人の感じる国家とは、天皇とは、官僚とは、資本主義とは、国民とは。本音が始まるとふたりとも大阪弁丸出しで掛け合いのように持論を展開します。30年後の後書きには小田さんが一方的に嫌味を書いていますが、これもまた一興かと思います。2015/09/29

レアル

51
本棚を整理していた懐かしいこの本が出てきたので読み返す事に!十数年ぶりの再読。内容はすっかり忘れていたけど読み返した瞬間「子気味良い小田さんとの対談」の文章を読んで一気に思い出した。国家、天皇、資本主義などについてお二人が対談している。タイトルの「天下大乱~♪」の大乱とはこの対談の事かしら?と思えるほど大乱な対談となっている。尊敬の念を込めて其々個性というか、切れ味の鋭いお二人だものね。面白い。2021/08/31

時代

12
司馬さんと小田さんの対談。お互い言いたいことを遠慮なしに語っており興味深い。今読むと話題がかなり古臭いですが△2024/03/05

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