中公新書<br> 諸子百家 儒家・墨家・道家・法家・兵家

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中公新書
諸子百家 儒家・墨家・道家・法家・兵家

  • 著者名:湯浅邦弘【著】
  • 価格 ¥924(本体¥840)
  • 中央公論新社(2014/01発売)
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  • ISBN:9784121019899

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内容説明

春秋戦国時代、諸国をめぐって自らの主張を説いた思想家たち。彼らの思想は、その後の中国社会の根幹を形づくったのみならず、日本をはじめ東アジアにおいても大きな影響力を持った。一九九〇年代には大量の古代文献が発掘され、これまで謎とされてきた事柄も解き明かされつつある。新知見をふまえ、儒家(孔子・孟子)、墨家(墨子)、道家(老子・荘子)、法家(韓非子)、兵家(孫子)などの思想と成立の過程を平易に解説する。

目次

序章 新出土文献の発見と諸子百家
第1章 諸子百家前史-新出土文献の語るもの
第2章 君子とは誰か-孔子の思想
第3章 人間への信頼-孟子の思想
第4章 特異な愛のかたち-墨家の思想
第5章 世界の真実を求めて-道家の思想
第6章 政治の本質とは何か-法家の思想
第7章 戦わずして勝つ-孫子の思想
終章 諸子百家の旅

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シュラフ

27
「「諸子」はもろもろの思想家先生、「百家」は数え切れないほど多くの思想家という意味。諸子百家としてもっとも早く、かつ組織的に活動したのは、儒家。続いて墨家。その他の諸子百家としては、道家、法家、兵家などがある」。この中国の春秋戦国時代(BC770~221年)というのは、なんと豪華絢爛たるほどに様々な思想が乱立した時代だったのだろう。各国は競い合って思想家を優遇したという。たんに武力を備えるだけでなく、思想家に自国の存亡を託した。君主たちは、国づくりにおいて思想と戦略を重視していたということだろう。2018/04/18

T2y@

23
二千以上も昔の中国、春秋戦国時代。よろずの思想の最高峰だったであろう、「儒家」「墨家」「道家」「法家」「兵家」。 やはり、その思想の性質からある意味絶滅した「墨家」に興味を深く持ったが、これらの書簡が発掘されたのは近年。まだ日の目を見ない、数ある思想に思いを馳せるとロマンがある。『五十歩百歩』など、そもそもの意味を履き違えていた言葉などもあり、中華思想を辿る旅の奥深さをまた知る。 2016/05/29

Tomoichi

22
諸子百家の実像をここ30年に新たに発掘された資料を利用しこれまでとされていた謎に迫る。諸子百家の代表例である儒家・墨家・道家・韓非子・孫子それぞれの歴史・思想・最新研究を踏まえ解説。墨家や孫子は他にも読んでみたい。2019/07/27

MUNEKAZ

20
諸子百家の手軽な概説書。儒家・墨家・道家・法家・兵家について良い意味で「広く浅く」解説しており、高校世界史以来の身にはありがたい。孔子が意外と報われない一生を送っていたり(未完の生涯故にフォロワーが多いのかなと…)、道家の思想が宇宙の根源にまで至るほど壮大であったりと面白い部分が多い。「非戦」で有名な墨子が、現代中国では思想ではなく戦闘技術の面で「聖人」なのも、かの国らしくて興味深い。良書。2021/04/06

樋口佳之

19
紹介されている諸子中、墨家が最も印象的(何十年も前の高校時代と変わらない感想。何の成長も無いな。)兼愛非攻の理想実現のために力戦奮闘を厭わない軍団。戦うジョンレノン集団ですかね。国連軍の理想もここにあったのではないかな。現代中国では、その科学性によって顕彰されていると紹介されています。2017/05/11

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