内容説明
「誰もが人生の勝利者になるチャンスがある。この僕がええ見本やないか」。『ナニワ金融道』で一躍売れっ子漫画家に。腱鞘炎の痛みに耐えながら、七年間で休んだのは九十日だけという苛烈な日々の合間に、恋愛、結婚…。「まだまだこれから新しい青木雄二が始まるんや!」と“漫画家卒業宣言”するまでの痛快青春記・後篇。
目次
第1章 卒業(手塚治虫に憧れたことなんか一度もない。漫画家になろうと頑張ったわけでもない;「漫画家で一発金脈当てようと狙っても、なかなか当たらん」。四十四歳のとき、若い編集者はそう言いおった ほか)
第2章 恋愛と結婚(アシスタントは所詮、バッティング投手や。だから、僕はプロダクションシステムを取らんかった;楽して夢は叶わへん。努力なくして成功はあり得ない ほか)
第3章 勝利者(プロいうからには、素人にはできん妙技を見せろ。プロフェッショナルが持つ、ロマンの塊が必要なんや;どうしたらパチンコでプラスになるんやろう。その答えが、通信販売の本の中にあるはずやったのに… ほか)
第4章 日本(僕が大阪府知事に立候補?横山ノックに活を入れたかっただけなんや;バブル崩壊が、日本流資本主義の矛盾を表に出した。そのカラクリはわかるやろ? ほか)
第5章 青木雄二(『ナニワ金融道』の主役のSMAPの中居っていう子。あの子のオーラは、苦労の数を表しとる;「まあ、仕方ないか」この繰り返しで、人間は無気力になり夢を捨て、絶望する ほか)
著者等紹介
青木雄二[アオキユウジ]
1945年、京都府生まれ。岡山県立津山工業高校卒業後、鉄道会社、市役所、キャバレー、パチンコ店等の勤務を経て、デザイン会社を設立。1989年、「アフタヌーン」投稿作で漫画新人賞入賞、これを契機に翌90年より「コミックモーニング」で連載開始した『ナニワ金融道』で一躍人気漫画家に。97年、漫画家卒業宣言
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