内容説明
永遠なる“少年”へのはかないノスタルジーと、はるか天上へとかよう清朗なA感覚―「鼻眼鏡」「夢がしゃがんでいる」ほかみずみずしい抒情を湛える初期短篇から、表題作や「異物と滑翔」「『稚児之草子』私解」など後期の典雅な論考まで、互いに響き合い、きらめき合う14篇の奏でる少年愛とヒップナイドをめぐる香り高きロンド。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kera1019
2
「WC」で描かれてる大小便の詩の不快な事… ウンコの臭いが美しい。この表現の多彩さを皆さんにも読んで欲しい… 稲垣足穂、読んでていっこも面白くないし、しんどいなぁ…2012/08/21
kazuyoshi
1
● みずみずしい、てのが当にピッタリで、ところどころ甘くも映るけど、ひょっとしたらひょっとするなーという淡い期待もあって、終いには謎めいた多幸感もあふれちゃうような静かな名作、んー、というか名作というには及ばない感じが絶妙。2014/10/29
小林ミノリ
1
初期の短編、数編と表題作でもあるA感覚とV感覚や少年愛に関する論考など、どれも瑞々しい文体で、かなりDEEPでDOOPな信仰の告白が綴られています。
cluain
1
文章が綺麗です2012/06/03
ハイパー毛玉クリエイター⊿
0
足穂を読むのはこれが2冊目だが、だめだ、私には合わない。表面的なことばのチョイスは麗しいのだけど攻撃的というか排他的というか…読んでいて疲れる。2014/09/07