内容説明
驚異の名訳ベストセラー、ついに文庫化!その中巻は、第八十三段「カッコいいもの。本場の錦。飾り太刀。色つきの仏様の木画。…」から―第百八十六段「宮仕え女のとこに来たりなんかする男が、そこでさ、物食べるっていうのはホーント…」まで。
目次
カッコいいもの
セクシーなもの
宮が五節の舞姫をお出しになられるんで、お付きは十二人
細太刀に平緒をつけて
宮中は五節の頃が、もうホントに
無名っていう琵琶の楽器を帝が持っておみえになられたから
上の御局の御簾の前でね
クッソォ!と思うもの
内心ギックリするもん
まいっちゃうもの〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
meg
32
やっぱり橋本治訳は良いね!サクッと読めるし、気に入った場面は情景が浮かんでくる。2024/06/13
きゃれら
19
引き続きの大苦戦。80年代の若い女性言葉を模しての訳であり、「をかし」を「素敵」と訳しているのも頭がついていかず、すぐに眠たくなってしまう。酒井順子さんの最新訳を立読みしたらスイスイ読めてしまいめまいが…。しまいには、岩波文庫買って原文と照らし合わせ始めるという倒錯した状態になっている。ただ、一段ごとの解説が猛烈に詳しくて、じっくり読むと当時の宮廷の秩序や風俗、様子がよくわかるし、大河ドラマ「光る君へ」の背景も理解できるようになる。下巻も時間かかるんだよなあ。図書館から借りたほかの本を読まないと…。2024/06/05
てらこ
17
中巻もやっぱり読みにくい。しんどい。でも面白い。相変わらず癖強めな清少納言のキャラにも、だんだん愛着が湧いてきました。「あたし達って、普段は腹這いになって寝っ転がってたのよね。だって十二単って重いんだもん。」がけっこう衝撃だった。平安時代の絵巻物なんかで見る女性の着物が不思議に広がってるのは、腹這いで寝てるからしい。知らなかった!2020/03/29
なにょう
14
ずーっと昔から好きな本でなんべんも読んでいるが。清少納言さん!好き勝手つらつら書き連ねましたね?なんべん読んでも、完全なる理解にはほど遠い。のと、現代語訳も30年前の現代語訳で令和の今とは距離があり……。★しかし1人の女性が教養でもって宮中社会を渡っていくさまは面白いし、自分もしっかりしなきゃと思う。2021/09/22
Hisasi Hasida
7
ききょうサン、ケッコウ笑かしにかかってはるよなぁッ!!って、思ったお話。。。2024/07/02