内容説明
手術は成功したのに夫は帰らぬ人となった。しかも病気を治すはずの病院の中にしかいないMRSA(耐性黄色ぶどう球菌)という悪魔の感染によって!それはハイテク医療の盲点をついて野火のように拡がる現代のペストであり、抗生物質乱用への微生物の世界からの逆襲でもある。日本の医療制度のもつ階級制、隠蔽性、経済性優先の体質に警鐘を鳴らした問題の書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
背番号10@せばてん。
26
1997年12月31日読了。病院の設計に関わる者として、当時、手にした1冊。1997/12/31
Marie
1
想像していたよりもずっと冷静で感情が抑えられた文章だった。もっと怒りのこもった告発のような本かと思っていた。2013/12/13
katta
1
今から20年前、初めて世の中に「院内感染」という言葉を知らしめた一冊。予防措置の手術後、MRSA感染で死んだ夫の真の原因をさぐる妻。当時の東大病院の汚さに驚く。新型インフルエンザなど、細菌感染に敏感になっている今、もう一度読みたいのに絶版。2009/05/18
うい
0
絶版?!
telbose
0
先日、友人が手術後MRSAに感染し治療中と聞き、この書籍を思い出した。何年も経っているので新たな抗生物質が開発されていると思うがやはり心配である。2011/10/19
-
- 和書
- 筆談ホステス