内容説明
死ぬ自由くらいは自分で創造しよう。死の音楽、死神占い、死と賭博等の考察から、自殺機械の作り方、上手な遺書の書き方、動機の立て方、場所の選び方、自殺のライセンスまで、死と真面目に戯れ、方法化し、受け身の死を排し、“充分に生きるために”死の確固たる思想を打ち立てることを軽妙な筆致で提唱する、寺山版〈自殺マニュアル〉。
目次
死についてのノート
自殺学入門
死についての語録
家出・死
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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2
一年ぶりくらい。再読2014/12/07
A.OKADA
0
話題になった鶴見済の『完全自殺マニュアル』とは違って、こちらは寺山修司らしい自殺への思想入門書。「青少年のための」とある通り、優しく面白い筆致で自殺に適した機械、遺書、動機、場所などを解説してくれる。 適正な準備を整えた者だけが思想的に良い自殺を遂げることができ、そうでないものは社会による他殺や病死だと断ずることで、不要な自殺を抑制してくれるようにも感じられる。 青少年向けの気軽な思想書でした。2023/05/10
大根黒子
0
思わず、自分なりのマニュアルも作ってみたくなった。