内容説明
ピアニスト、リロイ・ジョーンズ。彼の指には才能がある。私はそれを知っていたし、それがこわかったのだ。２年前に捨てたあの男、私の奴隷であった男のために今、愛と快楽の奴隷になろうとするルイ子。リロイの奏でるジャズ・ミュージックにのせて描く、愛と復讐の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
那由多
8
ハマらなかったエイミー2冊目。男女の機微が純情だった私には、まだ早かったんだろうな。【2019.8.14 投稿】
はりねずみ
8
作者の描く恋愛とは自己愛ばかりで、自分を気持ちよくさせてくれる奴隷との情事の話が多いが、彼女の文体、比喩は雅で、私はいつも陶酔させられるから好きで読んでいた。 指の戯れは、自己愛を、そしてそれが崩れていく様子をどこまでも客観的に描く。作家が主人公の女に肩入れをしすぎなのではないかという疑念は晴れた。 冴えない黒人リロイと派手で男には事欠かないルイ子。ルイ子はどんなにひどい扱いを受けても親犬にすがり付く子犬のようなリロイが好きだったが、ある日彼にピアノの才能を見出した時から2人の関係は変わっていく…2016/04/13
Ken Aura
5
期待通り◎2018/01/24
里馬
5
奔放浅まし主人公、溺れて沈め疾走感、首を絞められ恍惚と、毒とピアノに月の夜。 初山田詠美は傑作だった！これ好きだなー。2010/05/16
沖川あこ
4
なまめかしい内容。一気に読める。面白かった。2014/04/12
