内容説明
雨の西湖で知り合った美しい白娘子の周辺につぎつぎと起こる怪異と彼女の正体を語る「雷峯塔物語」、はからずもあの世に連れて行かれ、地獄のありさまを見聞してきた男の話「令狐生冥夢録」、わが国でもなじみ深い「牡丹燈記」など、中国の妖異譚・狐狸譚を原典として、その人間味あふれる特徴を生かしながら、怪談を人間の究極の姿としてとらえる貢太郎流に仕立てあげた25篇を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
卍ザワ
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何編か内容が、既読の日本の怪談(1)(2)とカブっていた。海外の映画やドラマを、日本でリメイクしたり、されたり、時代が進んでも人のやることはさほど変わらぬ。百鬼丸の表紙の姑娘と牛の悪趣味なイラストや、「殺神記」「雷峯塔物語」といった各怪談の格好いいタイトルとか、うっとりと見惚れてしまう。画数の多い漢字だらけの詩歌や仙神の詞は、ふりがなが打ってあるから読めはするが、意味がわからず。「愛卿記」は半分近くが詩歌の構成だが、読んだ文章が脳みそまで伝達されず。短いから読み終えた。2013/06/27
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