内容説明
むかし恋しい銀座の柳…文明開化のシンボル・鹿鳴館やガス灯の明治期から、カフェー花盛りの大正・昭和期を経て、焼跡から鮮やかに甦り世界のGINZAへ―時代の移ろいを背景に、銀座に群れ集う老若男女の儚い夢と欲望の行方を、横溝正史・日影丈吉らが解き明す華麗なミステリー絵巻。ミステリー紀行シリーズ東京篇!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
トムヤムクン
2
勉強資料に。ミステリーを書く頭がほしいよぉ2010/08/17
あずき
1
河出文庫の〇〇ミステリー傑作選シリーズ。なかなか古本屋でもみかけないかも。今回は銀座。個人的に今回のネタはすごく楽しめた。冒頭の横溝正史と水谷準の会話がすごく素敵で、過去の銀座に行きたくなる。加え、各々の年代の銀座がすごくすてきに描かれていて、タイムトリップした感じ。ミステリーだから基本惨劇なのだけれど、銀座の持つ街の深淵さに触れられる一冊。自身バブル後の銀座しか知らないのが残念でならない。銀ブラのお供にぜひオススメの一冊でした。2012/05/09