内容説明
古代の伝承が息づく熱田神宮、大城下町の威勢を伝える金の鯱の名古屋城、郷愁を誘う明治村、活気溢れる中京工業地帯。日本列島の東西の接点として、歴史の波に洗われながら発展する大都会の、古くて新しい錯綜した人間関係の網の目から落ちこぼれる奇妙な犯罪の数々―。戸板康二・辻真先・中薗英助・山村正夫・赤瀬川隼・藤原審爾・夏樹静子が贈る、魅力のミステリー紀行シリーズ第9弾!
感想・レビュー
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kaizen@名古屋de朝活読書会
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名古屋人による、名古屋人のための、名古屋の推理小説短編集。 名古屋とミステリー 山村正夫, 明治村の時計 戸坂康二, 名古屋城が燃えた日 辻真先, ウラン鉱の魔女 中園英助, オフェリアは誰も殺さない 山村正夫, 明治村幻影 赤瀬川隼, 地平線はぎらぎらっ 藤原審爾, 閨閥 夏樹静子, 解説 関口苑生。「坪内逍遥、小説神髄。二葉亭四迷、浮雲。丸山静、はじまりの意識。杉山明平、ノリソダ騒動記。江夏美好、下々の女。小谷剛、確証。磯貝治良、ふるさとの文学。尾崎士郎、人生劇場。金子光晴。谷川徹三。」2013/07/17