出版社内容情報
戦前から豊饒なアメリカ=世界の映画・音楽を浴びて育ったジャズ評論家と、その後輩の批評家が文化体験を語りあう贅沢極まる対談集。
内容説明
ジャズ評論の大長老と映画批評の巨人による饗宴がはじまる。『國民の創生』『教授と美女』『阿片戦争』…映画と記憶に誘われ語られる、いい加減で真剣な文化とのつき合いかた。
目次
1章 二〇一八年十一月二十九日(「カクテル・フォー・トゥー」;瀬川昌久の幼少期 ほか)
2章 二〇一八年十二月二十一日(瀬川少年、海軍に憧れる;「京都学派」と新聞小説 ほか)
3章 二〇一九年四月二日(『A Lion Is in The Streets』;忘れじのヒューイ・ロング ほか)
4章 二〇一九年四月二十六日(リンカーン殺しに扮するラオール・ウォルシュ『國民の創生』;映画の中の黒人の描かれ方 ほか)
5章 戦前の日本映画アンソロジー(小津のモダニズムと一九三〇年代京都ヌーヴェル・ヴァーグ;高級車と職業婦人の描き方、あるいは伏水修という監督 ほか)
著者等紹介
瀬川昌久[セガワマサヒサ]
1924年東京生まれ。少年時よりジャズを愛好し、1950年代ビジネスでニューヨークに滞在中チャーリー・パーカーやギル・エヴァンスに接してその研究に努む。帰国後、ジャズ、レヴュー、ミュージカルなどの企画・評論に従事。現在、社団法人日本ポピュラー音楽協会名誉会長、月刊誌『ミャージカル』編集人。永年にわたるジャズ音楽とミュージカル普及の功績により、文化庁長官賞を受賞
蓮實重彦[ハスミシゲヒコ]
1936年東京生まれ。仏文学者、映画批評家。1997年から2001年まで東京大学総長。映画・文芸批評から創作まで幅広く精力的に活躍。85年雑誌『リュミエール』創刊編集長、77年『反=日本語論』(筑摩書房)で読売文学賞、83年『凡庸な芸術家の肖像(マキシム・デュ・カン論)』(青土社)で芸術選奨文部大臣賞、『監督 小津安二郎』(筑摩書房)で映画書翻訳最高賞、『伯爵夫人』(新潮社)で三島賞受賞をそれぞれ受賞。1999年、フランス政府より芸術文化コマンドゥール勲章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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