出版社内容情報
身近である一方、世界中で多様な姿で生き、私たちの知らない場所ともつながっている「魚」。その姿に絵と文章を通して出会う図鑑。
内容説明
何気なく見ていたあの魚が、一瞬で特別な生き物になる。毎日をもっと楽しくする、145の魚たち。
目次
1 自分でないもの(マハゼ;カサゴ;キチヌ ほか)
2 他者のいとなみ(フエダイ属の魚たち;メッキと呼ばれる魚たち;コショウダイ属の魚たち ほか)
3 広がりゆく世界(カタクチイワシ;スジイシモチ属の魚たち;メバル属の魚たち ほか)
著者等紹介
長嶋祐成[ナガシマユウセイ]
1983年大阪府生まれ。魚譜画家。京都大学総合人間学部卒。幼いころから魚・昆虫を中心に、生きものに親しみつつ絵を描くことを楽しむ。デザイン会社勤務などを経て、現在は、石垣島にて画家活動に専念(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
booklight
33
うーん、理想だなぁ。怖くて何度も読めない。リアルだけど情緒的な絵。それぞれの魚に対する深く広い想い。その両方が合わさって、心の奥に深く何かが入り込んでくる。絵を見ていると一匹一匹に表情があり、個体の魅力があり、種として特徴がありながら、個性は抑えられている。ブログに『僕の絵の本質は「他者であること」だと思っています。』とある。自然はそれだけで個性的で、特に描く際に我はいらない。手で描く以上、どうしても入ってしまうぐらいでいい。自分にとっても世界は同じで、観察して理解するだけでも、十分魅力的。そんな世界観。2022/01/23
C-biscuit
15
新品購入。子供が妻と水族館に行ってきた。ここは魚に興味があるタイミングであるとこの本を購入。もう少し図鑑ぽいイメージで購入したが、著者のエッセイ的な要素が強い本である。大人が読んだ方が面白いのだろうと思う。実際子供は字が細かいので絵を眺めているだけのようである。それでもこの絵が非常に味があり、表紙になっているイワシなどは熱帯魚のようで美しい。写真では表現できないイワシの魅力を引き出しているように思う。一応、図鑑という名前になっているので索引もあり、知りたい魚を知ることもできる。飾っておきたい本でもある。2021/08/09
y.kakizoe
10
どこかで長嶋祐成さんの絵をみて、キレイすぎて、そっこーポチった図鑑。 子どものためではなく、自分のために買った図鑑。図鑑とあるけれど長嶋さんのエッセイのような本だった。どのページをみてもうっとりする。ずっと眺めていられる。透明感があってお洒落で、どうにかファッションとしてこの絵を身にまとえないかとさえ思う。 魚は食べるのも、釣るのも、書くのも大好き。こんな風に自分も書けたなら!!! 友永たろさんに続く、大好きな画家さんの本。2025/03/12
ᗦ↞︎◃︎ 〜
2
中嶋さんの絵めっちゃくちゃいいなって改めて思わされる1冊。魚の美しさを表現するのがほんとに上手い! 昔の釣りエピソードも懐かしい気分になってよかったですー
絵具巻
2
文京区立根津図書館で借りました。2020/07/22