マーティン・スコセッシ―映画という洗礼

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  • サイズ A5判/ページ数 224p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784309287850
  • NDC分類 778.253
  • Cコード C0074

出版社内容情報

『アイリッシュマン』が話題の巨匠マーティン・スコセッシの作家性と作品世界を、多彩な論考を通して読み解く映画ファン必携の一冊。

内容説明

アメリカ映画史を継承し、変革しつづけてきた巨匠の軌跡を辿る。

目次

対談 芝山幹郎×渡部幻―スコセッシは相当なキレ者だ(スコセッシのアメリカの影;信仰の在処―スコセッシとカトリック;音楽がスコセッシに授けるもの;スコセッシの映画運動―個人的欲望と公益性との幸せな共存へ)
作品評(ニューヨーク時代のスコセッシ映画―一九六三年から一九七〇年まで;明日に処刑を…―はげしくきびしいフィナーレ;ミーン・ストリート―『ミーン・ストリート』に見る映像の魔力;アリスの恋―生粋のアメリカ映画の伝統を汲むニューシネマの佳作;タクシードライバー―『タクシードライバー』と恐怖の街 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ねりわさび

101
デビュー作からアイリッシュマンまでスコセッシが監督した全42作を日本の識者が解説した評論集。旧世紀に収録された文章や近代の分析論などがまとめられている。観客側の情感が時代に応じて変化していて興味深い。スコセッシファン向け。面白かったですね。2024/12/06

アキ

72
カトリックでありながら5度の結婚・離婚を繰り返し、ニューヨークのリトル・イタリーのマフィアの世界をも幼い頃体感したスコセッシ。70年代「タクシードライバー」80年代「レイジング・ブル」と時代を代表する映画、そして2016年「沈黙」で贖罪をテーマに、映画を作り続けてきた。時代順に彼の映画への評論を並べている書。暴力・信仰・善悪について「教会で罪は贖えない。罪は街の中で贖うものだ」と語る。俳優と音楽と映像が編集でぴったり決まる至福の瞬間にこそ映画を作る醍醐味があるとスコセッシの言葉がデ・ニーロの姿とだぶる。2020/05/31

Isamash

20
タクシードライバー、沈黙、ディパーテッド等でスコセッシ監督を分かっていたつもりも、ウルフ・オブ・ウオールストリートを見てぶっ飛んでしまい本書手に取る。改めて映画館が学校がわりだった少年時代蓄積に、NY大学入学(1960)、NY大フィルムスクール入学(1966)、NY大教師(1969〜1970)で6本の非商業映画作りながらプラスされた蓄積が凄い。キャリア的にはカトリック聖職者を目指して十四歳で入学した初級神学校の1年での放校経験や町山智浩氏指摘通り5回の結婚歴が重要か(3番目がバーグマンとロッセリーニの娘)2023/08/06

アーク

3
マーティン・スコセッシって、個人的には90年代半ば以降の映画を中心に観てたので、その出自や初期の作品の解説は参考になった。そして主人公たちの共通点や作品の傾向など、スコセッシ監督作品を読み解く上で参考になる記述も多くあったな。それにしても、スコセッシ監督の作品の振れ幅と人物描写の巧みさには驚かされるな。映画好きなら避けて通れない巨匠の作品をより良く理解する上で役立つ一冊。2020/05/07

hata2

2
作品評は過去に発表された採録が多く、半分ぐらいは以前読んでいた。初期の作品評の方が面白いと思う。2020/04/08

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