色っぽいキモノ

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  • サイズ A5判/ページ数 142p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784309280660
  • NDC分類 593.8
  • Cコード C0077

内容説明

花魁、芸者の粋な着こなしを、映画、歌舞伎、美人画などのビジュアルでわかりやすく解説。

目次

第1章 下着で色気を表現せよ―着物の下はこうなっている!(肝の据わった女は、蹴出しで勇ましく誘惑;長襦袢、脱がなくてもスゴイ女の隠し玉 ほか)
第2章 着物でからだのラインを魅せよ―着物の種類は覚えなくてもいい!(粋な姿とは、強気で切ないそれのことである;浴衣で漂わせたい、色気と涼気)
第3章 色と模様で想いを伝えよ―色と模様がすべてである!(縞、永遠に交わらない平行線のゆくえ;ニッポン・サイケデリックな幾何学模様 ほか)
第4章 帯で腰まわりを語らせよ―補正なんていらない!(帯を締め、柳腰で自由を描く;前代未聞。ふしだらな帯結びのススメ ほか)
第5章 小物で個性を表現せよ―小物が世界を完成させる!(楚々とした手弱女にこそ、毛皮のソウルを;色っぽい女は、紐使いももちろん巧い ほか)

著者等紹介

井嶋ナギ[イジマナギ]
1973年、東京生まれ。上智大学卒。学生時代は哲学をかじったものの、最終的には江戸文学を専攻。花柳文学に耽溺し、任侠映画や芸者の映画に魅せられ、「粋」と「色気」に関する思索の日々を送る。雑誌編集や着物の販売など、さまざまな職を経てライターに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ヒロミ

63
再読。着物の色気と俠気は紙一重のものなんだなあと思った。芸者だった明治生まれの曽祖母、大正生まれの踊りの名手だった大伯母。大伯母の置屋の抱えの芸者さんの「金魚さん」から赤すぎて使えない布団をいただいたこと、大伯母のパトロンの明治生まれの旦那さんから幼い頃下駄を買ってもらったことなど、さまざまに思い起こさせる。彼女たちはどうやって激動の時代の花柳界を生き抜いてきたのだろう。彼女たちにとって着物は戦闘服であろう。私にとって着物は明治・大正・昭和と平成を繋げてくれるDNAを貫く環となってくれている。2016/06/27

ヒロミ

45
軽薄(?)なタイトルとはうらはらにとても面白い着物コラム集でした。江戸時代の美意識「ホッソリ、スッキリ、スラリ」これが三つ揃って初めて粋を名乗れる。泉鏡花、永井荷風などの花柳小説や任侠映画の姐さんたちの着物の着こなしを俎上にのせ「着物の色気とは」について軽妙な語り口で徹底的に語ってらっしゃいます。個人的には「ふしだらすれすれのあっさりした色気」が粋かな?と「粋」について考えると興味が尽きません。しかし泉鏡花が花柳小説を書いていたなんて知らなかった〜読みたいです!そして昔の玄人女性の甲斐性には恐れ入ります。2015/11/05

つらら@道東民

30
きっちり着付けが幅をきかすなか、もっと自由に楽しもうという提案が良いですね。著作権の関係か写真図版が少ないのは残念ですが、往年の女優達の着付けやコーデを真似したい。私は「必殺シリーズ」に出演していた頃の山田五十鈴さんが永遠の憧れ。貫禄不足で着られなかった、金糸で巨大なトンボが織り出されている黒い紗の着物。今年は着こなせるかな。2014/02/14

*kaoru

4
姐さん系の着物をとことん追求する本。花魁の浮世絵、小説、映画等々を引き合いに出して、姐さん系の着物の着こなしを紹介してくれている。残念なのは文章に連動してイラストや画像が無かったり、少ないこと。ある程度、着物の知識がないとちょっと何を言っているのか判らないかも。2011/07/23

けいこ

3
★★★☆☆ 着物のファッション誌とゆうよりは、着物風俗についての本とゆう印象でした。着物の着付けとかは殆ど載ってません。花魁の着物とか、どんな着こなしが粋とされていたかとか、着物の服飾小物の紹介とか、着物文化については結構勉強になります。大正昭和のロマン主義みたいな当時の事件や思想についてもチラッと載ってます。2012/02/21

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