内容説明
ロシアでは多くの人たちが、週末にはダーチャと呼ばれる菜園つきセカンドハウスで野菜や果物作りを楽しみます。そこで収穫した新鮮な食材を使ったお料理はどれもヘルシーでおいしい!本書では、野菜たっぷりの伝統的な家庭料理をはじめ、広大な大地が生んだ地方色豊かな郷土料理など、これまであまり知られていなかったロシア料理の奥深い魅力を、レシピとエッセイでご紹介します。
目次
ダーチャの恵みをいかした昔ながらの料理(冷たいボルシチ;そばのカーシャ―そばの実粥 ほか)
日本でもおなじみのロシア料理をマスターしよう(ピロシキ;ボルシチ ほか)
手作りで気軽にもてなすロシアンパーティ(ニューイヤーパーティ;春のおもてなしに;ビュッフェパーティ;ティーパーティ)
大地に根ざした多彩な郷土料理(中央アジア;コーカサス;ウクライナ、ベラルーシ;バルト)
著者等紹介
荻野恭子[オギノキョウコ]
東京生まれ。女子栄養短期大学卒業後、恵比寿中国料理学院、ワールドクッキングスクールなどで料理を学ぶ。石州流師範。1974年より、ロシアとその周辺の国々40か国以上を訪れ、食文化の研究を続けている。料理教室「サロン・ド・キュイジーヌ」主宰
沼野恭子[ヌマノキョウコ]
東京生まれ。東京大学大学院博士課程満期単位取得退学。東京外国語大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
349
ロシア料理として即座に思い浮かぶのは、ピロシキにペリメニ、ボルシチ(元来はウクライナ料理)くらいというイメージの貧困さを恥じる。本書に紹介されているものでは「きのこの壺焼き」、「ロールキャベツ」(アルザスあたりの料理かと思ってた)、「ビーフストロガノフ」(たしかにストロガノフというのはロシア語の響きだ)なども典型的なロシア料理。また、ロシアは広大なので(中央アジアからシベリアまで)、「サムサ」や「プロフ」のようなものも。こうして全体としてみると、変化に富んでいるし、カラフルで実に美味しそうだ。2022/08/12
紫羊
36
ロシア料理本3冊目。先に読んだ2冊とリンクしているので3倍楽しめた。「亡命ロシア料理」の作者についてコラムで触れていた。気軽に作れるようにちょっとした配慮もあるのも有り難い。カバー写真に使われている鮮やかなピンク色の冷製ボルシチを作ってみたい。2018/03/12
nina
31
ピンクのスープの表紙が印象的なロシア料理のレシピ本。現在のロシアだけでなく、コーカサスや中央アジア、ウクライナやベラルーシを含む旧ソ連圏の広範な地域のレシピが紹介されており、ロシア料理といえばボルシチとピロシキぐらいしか知らず脂っこいイメージも強かったが、思った以上にヴァリエーション豊富でヘルシーなものが多いのにびっくり。レシピ紹介担当の荻野さんにはトルコ料理でもお世話になったが、トルコ同様ロシアも現地を巡って学んだ家庭料理の味わいは実際に作ってみるとその素朴な美味しさを体感できる。2015/03/17
あたびー
27
ボルシチと、サラダ2点作ってみました。手に入りにくい材料もなく、工程も味わいもとてもシンプルでヘルシー。定番メニューに加えたいです。2020/11/16
椛
20
弟が母にビーフストロガノフを作ってもらいたいがために買ってきた本とのこと。 試しに読むとレシピもだけど、コラムとエッセイがとにかく面白い。レシピも名前の通り、本当に家庭で作れるようなものばかり。簡単に作れるカッテージチーズと、簡単に作れるサワークリームのレシピがあるのも楽しい。 試しに何か作ってみようと考え中。2019/11/21