出版社内容情報
ピアニスト、作曲家として現代音楽シーンを牽引し、〈水牛楽団〉を率いて現代の民衆音楽を追究する偉才の奇蹟を初めて一冊に。
青柳 いづみこ[アオヤギイヅミコ]
著・文・その他
内容説明
作曲家、ピアニスト、批評家としてさまざまに同時代の表現行為をきりひらいてきた高橋悠治。グレン・グールドとの対比から、クセナキス、武満徹ら20世紀音楽との関わり、そして「水牛楽団」という、独自な民衆音楽への志向性まで、文筆家のピアニストによる、実感的・高橋悠治論。
目次
第1章 グレン・グールド
第2章 連弾、やる?
第3章 一九六〇年草月アートセンター
第4章 痩身・黒髪の“マッド・ピアニスト”
第5章 小澤征爾と『不安の時代』
第6章 一九六〇~七〇年代の録音から
第7章 水牛のように
第8章 別れと追悼
第9章 カフカ三部作
第10章 解体された『ゴルトベルク』と蕩けるようなショパン
第11章 『春の祭典』
第12章 引き裂くドラゴンと地上の天使
著者等紹介
青柳いづみこ[アオヤギイズミコ]
1950年、東京生まれ。ピアニスト・文筆家。安川加壽子、ピエール・バルビゼに師事。フランス国立マルセイユ音楽院首席卒業、東京藝術大学大学院博士課程修了。1989年、「ドビュッシーと世紀末の美学」により学術博士号を受ける。90年、文化庁芸術祭賞受賞。主な著書に、『翼のはえた指―評伝安川加壽子』(吉田秀和賞)、『青柳瑞穂の生涯―真贋のあわいに』(日本エッセイスト・クラブ賞)、『六本指のゴルトベルク』(講談社エッセイ賞)などがある。大阪音楽大学教授、日本ショパン協会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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