重版未定 - 弱小出版社で本の編集をしていますの巻

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  • サイズ B6判/ページ数 229p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309277882
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0079

出版社内容情報

出版とは何か? 弱小出版社を舞台に編集、営業、書店、取次まで、出版界の実態を赤裸々に描き出す。ウェブ連載人気漫画、単行本化。

川崎 昌平[カワサキ ショウヘイ]
1981年、埼玉県生まれ。作家、編集者。2007年、「ネットカフェ難民」で流行語大賞受賞。著書に『ネットカフェ難民』『自殺しないための99の方法』『小幸福論』『はじめての批評』他。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

540
ああ、泣ける。そもそもドラマとかアニメとかに出てくる編集者というのは超大手企業に勤める花形編集者ばかりで、私のような弱小出版社のビジネス・実用書出版社が認知されることはまずないのだが、本書はまさにそうした、普段日に当たらないへっぽこ編集者の日常をリアリティとユーモアをまぶしながら描いたものである。絵は下手だが、絵心があり、なんとなく読んでいると切なくなる。ちょっと古臭いところもあるが、おおむね共感できる。ちなみにネットで無料で読める。2016/12/07

ひめありす@灯れ松明の火

63
面白い本って一体何だろう。いい本って一体何なんだろう。いい編集者って、いい出版社って、いったいどんなものなんだろう。未来がないとされる業界に、これ以上のいいって望めるのだろうか。業界用語も多く、まるでその社会の一員になったよう。だから余計に自分に問い詰めたくなりました。体力のない小さな出版社では重版さえできないという事は初めて知りました。働きマンや重版出来、校閲ガールも読んでいるけれど、そこに働いているのは私たちと同じ不満顔の社会人でした。そうですよね、売れないとどうにもならないですもんね。でも、待ってる2017/01/03

鱒子

54
図書館本。編集者による出版業界ウラ話。大手版元ではない悲哀がにじみ出ています。真っ白な漫画パートが多いのですが、同じ働く者として心にグッと来るところが多く、余韻の残る本でした。書店バイトの自分としては、非常に面白かったです。2018/06/07

よっち

51
弱小出版社に勤務する編集者が主人公のリアルすぎる出版業界マンガ。ウェブの人気連載の単行本化とのことですが、刊行点数がたくさんある大きなところだけが出版社というわけではないわけで、毎回ギリギリの編集業務やついでにこなす書店営業、世知辛い販促企画や取次対応など、小さい出版社だとリアルでもいかにもそういうこともあるんだろうなとか容易に想像できてしまう、そんな出版社あるあるがたくさんつまっていました。専門用語や俗語にも適宜解説が付いていて読みやすかったですし、続刊決まっているようなので出たらまた読んでみたいです。2017/05/17

JACK

41
○ 世間は出版不況で、毎週一社のペースで出版社が潰れている。ドラマ化もされたマンガ「重版出来」は大手出版社の漫画雑誌編集部を描いた華やかな物語だったが、この「重版未定」は、弱小出版社で働く編集者の仕事を描くお仕事マンガ。表紙には「そんなに刷ってどうするの?本なんて売れるわけないだろ」というネガティブなセリフが書かれていて、本編にもかなりの毒が含まれています。編集の仕事の細かい部分まで補足説明が付けられているので読みやすい。業界の人にはあるあるネタばかりなのかもしれないですが、私にはとても新鮮でした。2016/12/29

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