出版社内容情報
16世紀末からヨーロッパを席巻したバロック様式。同時期の日本において、こってりと過剰な美を追求した作品をオールカラーで紹介。
【著者紹介】
1948年生まれ。東京大学大学院博士課程修了。美学専攻。京都精華大学客員教授。著書に『幻想の花園』『肉体の迷宮』『美のバロキスム』他、訳書にシュール『想像力と驚異』、バルトルシャイティス『鏡』他多数。
内容説明
日光東照宮、西本願寺から、狩野山楽、長谷川等伯、伊藤若冲、曾我蕭白、長沢蘆雪、変わり兜、ハイパーリアリズムの生人形まで―躍動する生命力、あらたなる美の発見へ。バロックの香り高き名品を一挙掲載!―オールカラー。
目次
絢爛豪華な建築群
越後のミケランジェロの彫刻美
幻惑的な桃山美術の豪奢性
官能美や嗜虐性が漂う、江戸の生命力と頽廃美
王朝美を雅で生命感あふれる金地屏風に描き出す
アヴァンギャルドな奇想の画家たち
細密描写を乗り越えて、怪奇リアリズムの饗宴
狩野派仕込みの天才肌、一気呵成に描き上げる
江戸絵画の空前絶後のアマチュアリズム
奇矯な異端派、五百羅漢の絵師
情念の悲惨なエロスと諧謔に満ちたユーモア
目を引く、面妖な美しさ、官能にうったえる濃厚なデカダンス
幕末の激動期に異彩を放った絵師たちの壮大なスペクトル
奇抜なデザインの変わり兜
芸術的な感性の造形美と超絶技巧
驚異の着物デザイン
世界を巡った桃山時代の蒔絵工芸
人間よりも艶かしいハイパーリアリズムの生人形
著者等紹介
谷川渥[タニガワアツシ]
美学者、批評家。東京大学大学院博士課程修了。文学博士。現在、京都精華大学客員教授。マニエリスム・バロックからモダニズム、現代美術にいたる広範な領域を視野に収め、美学原理論、芸術時間論、廃墟論、だまし絵論、シュルレアリスム論、「芸術の皮膚論」など、美学的地平を開拓。著訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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