出版社内容情報
ミュージカル「キャッツ」の原作をエドワード・ゴーリーの挿絵と新訳で贈る。さまざまな猫たちが繰り広げる、奇想天外な猫詩集!
【著者紹介】
1925年シカゴ生まれ。独特の韻を踏んだ文章とモノクローム線画でユニークな作品を数多く発表。邦訳書に『ギャシュリークラムのちびっ子たち』『うろんな客』などがある。2000年没。
内容説明
詩人エリオットと画家ゴーリー、ふたりの愛あふれるごきげんな一冊。世界でいちばん成功したミュージカル『キャッツ』原作。
目次
猫の名付け
ガムビーばあさん
絶対絶命グラウルタイガー
ラム・タム・タガー
ジェリクルたちの歌
マンゴージェリーとランペルティーザー
デュートロノミー御大
ペキとポリクルの恐るべき戦い
ミスター・ミストフェリーズ
マキャヴィティ―ミステリー・キャット〔ほか〕
著者等紹介
エリオット,T.S.[エリオット,T.S.] [Eliot,Thomas Stearns]
1888年アメリカ・ミズーリ州生まれの詩人。1927年にイギリスに帰化した。1948年、ノーベル文学賞受賞
ゴーリー,E.[ゴーリー,E.] [Gorey,Edward]
1925年、シカゴ生まれ。独特の韻を踏んだ文章と、独自のモノクローム線画でユニークな作品を数多く発表している
小山太一[コヤマタイチ]
1974年生まれ。専修大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
旅するランナー
188
映画キャッツ関係者の皆様、酷評致しましたこと申し訳ありませんでした。猫なで声で謝罪致します。もしやその、いやまさか!、違う、違わん、なんとまあ!、たまげたもんだ!、エドワード・ゴーリー挿画も含めて、猫とジッコンになるためのこの世界感を実写化したかったんですね。アンドルー・ロイド・ウェバーは間違いなく天才だし、トム・フーパー監督はやっぱり才能豊かです。借りてきた猫のように謝ります。本当にごめんなさい(もういいから)。2020/03/01
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
111
飄々としてあくまでもマイペース。見た目ずんぐりなのに、その気になれば軽やかに宙を舞う。自由奔放、唯我独尊、十猫十色。そんな猫たちとジッコンになる方法は? ミュージカル『キャッツ』原作。20世紀を代表する詩人T.S.エリオットによるライト・ヴァース(ユーモラスな軽い詩)に、人には厳しく猫に優しいエドワード・ゴーリーが絵をつけた最強の猫讃歌。小山太一氏による韻を踏んだ日本語訳も素晴らしい。2015年9月初版。エドワード・ゴーリー生誕90年記念出版。2016/02/12
藤月はな(灯れ松明の火)
101
猫好きで有名な詩人とシュール・グロテスク絵本作家が織り成す猫愛と韻文に溢れた本。読んでいる時に大阪の劇団四季で観た『キャッツ』のジェリクル・キャッツのテーマが脳内を流れていました。それにしても猫界での恐るべき犯罪王、マキャヴィティがゴーリーの手にかかるとボロ布みたいな風体でとぼけた顔つきになるなんて・・・(笑)個人的には気まぐれ猫の習性を見事に表したラムタム・タイガーと猫界の大賢者で大長老のデュートロノミー御大が好きです。2016/01/06
sin
98
へぇ~、ゴーリーがあの“キャッツ”を?ということで手にした一冊。テンポよく進む訳文に乗って読み進めて行くと…リズムはいつの間にやら“ラップ調”但し♪猫の名前にテンポは苦労~頭のなかで舌を噛む野郎~イエィ(笑)2016/05/01
sin
86
本日はエドワード・ゴーリーの誕生日&にゃんにゃんにゃんで猫の日ということで、「ゲッツ」あ、いや『キャッツ』再読(ФωФ)、文章を追っていると、またもやリズムはラップ調♪猫、絶好調~気取ったまま♪自由気まま~麗しの姿♪癒しの姿~イエィ(笑)2017/02/22