内容説明
かつてそこに陽子がいた。かつてそこにチロがいた。いつもそこは楽園だった。1982~2011荒木家のバルコニー愛の全記録。
著者等紹介
荒木経惟[アラキノブヨシ]
1940年、東京生まれ。千葉大学工学部卒業。第1回太陽賞受賞。オーストリアより科学・芸術勲章を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こばまり
28
陽子さんがいた、チロがいた、そして荒木氏だけが残されて朽ちてゆく愛のバルコニー。あとがきの対談より「『センチメンタルな旅』がずっと続いてるんだよ。陽気なふりだけだよ、今だって(笑)」胸がつまります。2014/07/24
majiro
9
すごいねえ。ドラマというか・・・そういうのがあるよねえ。2018/04/21
菊蔵
6
どんなに年月が経とうと荒木氏の陽子さんに対する愛情は薄れることはない。陽子さんと共に過ごし、チロちゃんが元気に跳ね回っていたバルコニー。たくさんの春夏秋冬を経て、このバルコニーも解体される。永遠に変わらないものなんかないんだということを見せ付けられた心持ち。ずっとそのままでいて欲しいと願いつつも、変わっていくからこそ人生は面白く、限りある命の交錯故に胸が苦しくなる程切ない。何年たってもアラーキーにとって陽子さんは「わが愛」なのだなあ。氏のモノクローム写真はどれも秘められた物語があるようで素敵だ。2012/10/11
eMI-sAN
5
★★★★★【2012】自宅バルコニーを30年間撮り続けた写真集。陽子さんがいて、チロがいた。アラーキーの「センチメンタルな旅」はまだ続いている。もうチロを見るだけで涙が出るようになってしまった…。2015/10/17
Carol
3
写真家荒木経惟さんの自宅バルコニーの写真集。本当に「愛の」バルコニーだ。奥さんと猫のチロと。でも、だからこそ、途中から悲しくなりました。時は流れ、全ては変わる。あぁ、そうか。諸行無常なんだ。2021/01/24
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