内容説明
愛しのスピーカーよ、なぜにオマエは鳴らないのか?苦しみあってのオーディオ、じたばたするのがオーディオ、だけど…レコード・レーベルを設立してしまったうえに、新スピーカーまで導入。あきらめの悪い男テラシマによるオーディオ大河ロマン、大好評第4弾。
目次
第1章 「いじる」ことに生きがいがある(大変なモノを背負い込んでしまった!;CDのプロデュースをやってみないか、というお話があった;本日の収穫は、「あんたらしい音」という林さんのお言葉;テラシマ・モデルのプリメイン完成!;「テラシマ・レコードの音」を作る、オレは燃えた ほか)
第2章 「いい音」は遍歴する(いずれ常識になる、かも;名前で呼びたい;プリのためにも買って欲しい;セパレートが「お得」;「初プロデュース作品」だけに ほか)
著者等紹介
寺島靖国[テラシマヤスクニ]
1938年、東京都に生まれる。早稲田大学文学部独文科を卒業。会社勤務を経て、1970年、東京・吉祥寺にジャズ喫茶「メグ」を開店。「オーディオアクセサリー」「ステレオ」「レコード芸術」などにジャズ、オーディオに関する評論、エッセイを発表。なにものにも臆さない評論にはファンが多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
qoop
0
自虐と自意識をないまぜにした語り口こそ著者の作風、というよりむしろ芸風。今回も、弱気と強弁が交互に登場するバランスの良さが全編に。キャラクターの押し出しに比して配慮の行き届いた文章。それにしても、47研Pit RacerといいナグラPL-Lといい、著者の文章からフェードアウトした機器に惹かれる自分とは、趣味があわないだろうな。2011/09/16
みじんこ
0
今回もおもしろかった。jazz界で読んで面白い文章を書けるのは寺島さんとベイシーの菅原マスターくらいだと思っている。その他は「大御所のやることは間違いない」的な、そうすか〜↓、みたいな文章を書く輩ばっかしだ。寺島さんに関しては賛否両論あるようだが、文章表現は明らかに一級品だ。2011/08/16
クリフトン
0
・オーディオはある程度から違いはあっても優劣はつけ難く 好き嫌いで良いとは云うものの それでは治まらないのでさまざまな理屈が捻られる ・シンバルがよく鳴る装置 でも音源に入っている音がそうでないなら反対にそういう録音では過剰になるような気もする ・高級な寿司店さんや仏蘭西料理店さんを知る食通も最期はお袋の味噌汁が食べたいものとも聞く オーディオにとりおふくろの味とは果たしてありやなしや 2018/08/27