その咲きにあるもの

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  • サイズ A5判/ページ数 1冊(ペ/高さ 21cm
  • 商品コード 9784309271354
  • NDC分類 748
  • Cコード C0072

出版社内容情報

幸せな主婦に突然訪れた乳がん告知。喪失感、不安と向き合いながらも、少しずつ“新しい”日常に戻っていく洋子の姿を、新鋭写真家・宮下マキが2年間追い続けたフォト・ドキュメンタリー。

内容説明

彼女の乳房を撮れば、それで終わりのはずだった―あれから二年の月日が流れ、また春が巡ってきた。気がつくと、乳がんは洋子の人生の一部となり私の写真の一部ともなっていた。再生の一歩を踏み出す姿を、新鋭写真家が追い続けたフォト・ドキュメンタリー。

著者等紹介

宮下マキ[ミヤシタマキ]
1975年鹿児島生まれ。1977年ガーディアン・ガーデン第10回写真「ひとつぼ展」グランプリ受賞。2000年写真集『部屋と下着』(小学館)刊行。2001年文化庁芸術家在外研修員として渡米(N.Y.)。現在、東京在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぽんくまそ

5
「私の乳房を撮ってください。」写真による、乳がんに冒された女「洋子」の精神的な死と再生の記録である。乳房を失ったあとの笑顔が無くなった写真はつらい。そこから、幼い息子たちからの励ましを含む家族の協力と乳房再建術で、泣き、笑うことができるようになっていく。依頼されてから撮り続けた写真家自身の意識の変化の告白「私は私であるまえに、女であり人間 それを教えてくれたのは洋子」にも打たれた。「自分が自分である前の何か」など考えたこともなかった。2015/09/21

ウメ

0
乳房が女性の象徴であることを嫌が応でも感じさせる。乳ガンの女性の術前、術後を追った写真集。乳房がなくてもあなたはあなたという肯定感と、あるべき乳房がそこにないという喪失感とが、何とも複雑な気持ちにさせる。2010/04/29

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