内容説明
昭和10年、画期的“実力名人制”実施に伴う「名人戦」の誕生に始まり、平成前夜の最高峰「竜王戦」の創設。その間、続々と生まれた新棋戦、いわゆる「七冠」を目指して全棋士がしのぎを削っている。準タイトルともいうべき「朝日オープン選手権」を加えた“八大棋戦”の裏面史。
目次
第1章 名人戦―実力名人戦 毎日が創設、朝日主催を経て再び毎日に
第2章 王将戦―波乱万丈!男と男の戦いを見た
第3章 王位戦―盛夏の熱闘譜が彩るドラマ
第4章 棋聖戦―江戸時代後期の天才、天野宗歩にあやかる 一年二期制から一期制へ
第5章 棋王戦―敗者復活制を導入した最初の棋戦
第6章 王座戦―純粋なトーナメント方式を貫く
第7章 竜王戦―九段戦・十段戦を経て誕生した“序列一位の大型棋戦”
第8章 朝日オープン選手権―全日本プロ将棋トーナメントが発展した準タイトル戦
付録 八大棋戦優勝者一覧表
著者等紹介
田辺忠幸[タナベタダユキ]
昭和6年東京生まれ。早稲田大学入学後、学生将棋で活躍。共同通信の記者となり、将棋観戦記を執筆。49年「棋王戦」創設に参画、その運営に当たる。現在はフリーの観戦記者として活躍している。9年には将棋ペンクラブ大賞、14年に大山康晴賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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