内容説明
カギ鼻頭のヘンな生き物がやってきたのはヴィクトリア朝の館。とある一家の生活の中に突然入り込んできてそして、それから…。
著者等紹介
ゴーリー,エドワード[Gorey,Edward]
1925年、シカゴ生まれ。独特の韻を踏んだ文章と、独自のモノクローム線画でユニークな作品を数多く発表している。またE・リアやS・ベケットらの作品の挿画や、劇場の舞台美術なども手がけた。その幻想的な作風と、アナグラムを用いた(Ogdred Wearyなど)ペン・ネームを使い分け、たくさんの私家版も出版したために多くの熱狂的コレクターを生みだした。1960年代、70年代に精力的に刊行された作品群が、90年代に入り再版され、タワーブックスでのユーモアコミック部門のベストセラーとなり、アマゾンコムのアート本部門では上位20位内の常連となっている。2000年4月15日、心臓発作のため死去。享年75歳
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
馨
319
絵本。17年前に突如家にやってきたうろんな客がずっと居座っているという話。人間側はうろんな客に怪しみ、恐怖心を持っているからか絵はダークな感じで恐さを出しているけれど、うろんな客が可愛くて最後まで客のすることが楽しかったです。蓄音機のラッパを気に入ったのが1番好き。短歌調な日本語訳も良かったです。2021/01/24
文庫フリーク@灯れ松明の火
205
【エドワード・ゴーリー誕生日読書会イベント】返却期限の都合でフライング感想UP。なんとも不思議なカギ鼻頭の生き物、妙に愛嬌感じる目。〇の目に・の置く位置が絶妙!以前、認知症高齢者の方のグループホーム勤務経験から、「夜ふければ 屋敷の中を 彷徨えど 頭の中は 白河夜船」「気に入りし 物をひそかに 運び去り~」など、誠に失礼ながら当時のエピソードを思い出していました。深夜に解説読んで声なき爆笑、なるほど納得(^^♪全て短歌形式にした本文も素敵ですが、解説の散文バージョンが好み。味あるイラスト、人気に納得です♪2015/02/01
ちはや@灯れ松明の火
195
『うろんな客』呼ばれてないのにジャジャジャジャーン。『ベルは鳴れども人影皆無』ピンポンダッシュか。『珍奇な姿に一家仰天』しましまマフラーに白ズックって。『壁に鼻つけ直立不動』こっち見てんぞ。『喉も嗄れはて一家就寝』ほっといて寝よ寝よ。『パンに皿まで牛飲馬食』しれっと着席してるし。『居間の扉の交通妨害』踏んづけてやれ。『鉢を開けると突如出現』蓋閉めちゃえ。『風呂のタオルを一切隠蔽』後で返せ。『頭の中は白河夜船』ムーンウォークしてやがる。そんなこんなで17年、未だ居座るコイツもう客じゃないよ家族の一員だよ。 2016/10/15
Vakira
194
「うろんな」ってこんな単語あるんだね。知らんかった。ひょうひょうとして、どこか憎めないが厄介な客。結局今でも居続けるところは昔読んだつげ義春の漫画を思い出した。この話はブラックだが笑える。(^o^)2015/02/05
KAZOO
193
この絵本は面白く何度も読み返してしまいました。絵が非常に不気味な感じですが、解説を読むと、ああなるほど、という感じです。各ページには英語と柴田さんのこれまた雰囲気に合った短文が楽しませてくれます。最後にはきちんとした訳もつけられていてサービス満点です。2016/01/30