内容説明
まだまだ素敵な山がある。「ただ私はそれらの山を眺めただけで、実際に登っていないという不公平な理由で除外したことは、それらの山に対して甚だ申しわけない」と名著『日本百名山』の後記に書きつけた深田久弥が贈る、北はニペソツ山から南は桜島山におよぶ50の名峰紀行。
目次
礼文岳
ピヤシリ山
音更山と石狩岳
ニペソツ山
暑寒別岳
芦別岳
ニセコアンヌプリ
チセヌプリ
駒ケ岳
大千軒岳〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やっちゃん
4
地元の人しか登らないであろう山が多く掲載されている。深田百名山はこういう地味な山行を重ねた上で選ばれたことがわかる。寂れた旧道や峠も好きだった様だ。百名山選定時未踏だった北海道の山行や1971年亡くなる直前の山行も収められている。葛温泉から餓鬼岳に今は無き道で登っていて驚く。2021/04/16
まとり
3
「深田百名山登頂命」の人たちに読んでいただきたい一冊。よい山とは自分で登って、自分で決めるもの。 以前、尾瀬の山小屋でこんな登山者に出会いました。 「明日は早いので・・・」 「どちら方面に行かれるのですか?」 「えーと・・・ホトケ#@⁂※☆・・」 「至仏山ですか?」 「そう、そこです」 まぁ、日本百名山を目指している人の何割が『日本百名山』を全文読んでいることやら。最近のガイドブックにはその一説しか引用していないものばかりだし。2015/09/01