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内容説明
この三本脚のカラスは御舟の真筆か、贋作か!?偶然出会った短冊の真贋をめぐって、天才日本画家の心の奥底へ踏み込み、ついに秘められた恐るべき事件の真相に至る。戯作風ノンフィクション・ミステリー評伝。何気ない日常の絵との出会い、そして何気ない疑問から次々に謎を仕掛け、美の世界の限りない多様さと自由さと創作の恐ろしさに打ちのめされながら、いつのまにかその作家の真髄に迫りつつ、絵画をエンターテイメントに変えていく文芸遊戯の新境地を拓く作品。
目次
序論―火炎太鼓
本論(自分史における『御舟邂逅までの縁起物語』;『短冊に秘められた謎』;短冊の真贋問題について、一応の決着をこころみる―それに釣られて、短冊のやどす知性のカラクリ技法から、その関連作品が浮上する;御舟芸術の門前に、弁慶は存在するか?―鑑定家・吉田幸三郎氏が編纂した偽作集『紫朱』の問題点を探る;『片足切断事故』に引導をわたす)