内容説明
新たな描下ろし作品の妖精たちとタゴールの詩が織りなすメルヘンワールド。ファンタジー詩画集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
傘緑
32
柔らかく淡く精妙な、きたのじゅんこの絵に包み込まれ、ともに歌う、高良とみ訳のタゴール「いくたびとなく 無為の日に 私は失われた時を 悲しんだ。けれど主よ それは失われたのではありません。…あらゆる物の なかにかくれて あなたは種から芽を 蕾から花を 花から果実を 豊かに はぐくまれます。私は疲れて 無為に眠り あらゆる仕事は 中止になったと 思いました。朝になって 目を覚ましてみると 私の庭は 花の奇跡で いっぱいでした。」どれほど私が、無為に過ごした日の痛々しい損失を、この詩を唱えることで癒したことかw2016/11/27
S.Mori
6
溜息が出るような美しい本でした。きたのじゅんこさんの繊細で透明感のある絵が、タゴールの詩を引き立てています。読む人の心を浄化するような彼の詩の美しさを、否定できる人はほとんどいないでしょう。タゴールは日本人と同じ東洋人なので、西洋の詩にくらべて分かりやすい気がします。頭ではなく、心で受け止めやすいです。この本は大切に保存して、これからも繰り返し読みたいと思っています。2019/07/11
shou
3
インドの詩聖タゴールの詩を、きたのじゅんこさんの水彩色鉛筆の絵で。幻想的でありながら落ち着いた優しさのある詩画集。丁寧で優しい言葉に似合う。「わたしは この生を愛するゆえに/死をも また愛するように なるだろう」2013/03/15
金木犀
0
1993.7初版 河出書房新社 絵/きたのじゅんこ 31ページ
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- 和書
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