内容説明
オカルティズムと革命思想、シュルレアリズムと宇宙論、ウーマンリブと妖精論、エロティズムと錬金術などを鮮かに通底させた画期的書物。フーリエが、ニュートンが、ブルトンが、エリファス・レヴィが、フロラ・トリスタンが、ナジャが、マルクスが、反ユートピア的な狂乱のパフォーマンスをここに現出する!二十世紀末の不安にみちた思想風土を予言した幻の書、待望の新版。
目次
1 宇宙論的考察(万有引力考―宇宙論的エロティスム;黒い太陽の神話―錬金術の宇宙観;隠秘学からシュルレアリスムへ―「幻視者たち」への序)
2 幻視者たち(シャルル・フーリエ―絶対的隔離の思想;フロラ・トリスタン―「花」と「悲しみ」;エリファス・レヴィ―魔術師への転身)
3 女・霊媒・妖精(愛の新世界―女性解放のための一資料;夢みる自動人形―霊媒たちの逸話;メリュジーヌ考―妖精伝のための覚え書)