内容説明
ミニマリズム、インド、即興音楽―すべてを統合したサイケデリックの巨人。テリー・ライリーの全貌に音盤で迫る世界初の試み。ミニマルミュージックの歴史をつくった《In C》から最新作までを網羅したディスクガイド!
目次
第1章 アーリー・イヤーズ
第2章 「In C」の世界、世界の「In C」
第3章 テリーのスタイル
第4章 クロノスとの出会いを経て
第5章 さらなる発展
第6章 21世紀のテリー・ライリー
第7章 現在から未来へ
著者等紹介
松村正人[マツムラマサト]
1972年奄美生まれ。編集者、批評家。雑誌編集者を経て、2009年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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阿部義彦
15
テリー・ライリー、私の知るどの音楽家の枠にも入らない、アメリカ出身の前衛音楽家です。そんな私もCDはまだ3枚しか持ってませんが、現在は日本に拠点を移し、弟子として宮本サラをとり、その夫の宮本端がマネージャーを勤めている。演奏家であり、即興中心で印度音楽に詳しく、日本ではラーガ教室を開いてます。代表作『In C』は、構成のみを考えて人数も楽器も声も自由という、全部がどれも違う自由な楽曲。基本的に何も決めずに本番を行う、「事前に何かを決めると、そうならないと『間違い』になる。『間違い』って何?」河出書房新社2025/05/20