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内容説明
今にも飛び立ちそうな美麗なる鳥のすがた―。奇才たちが筆を競い合う極上の鳥類図鑑。
目次
絵画・下絵篇―描かれた鳥たち(「花鳥図〓風」海北友雪/「花鳥図〓風」岡本秋暉;『赤坂離宮花鳥図画帖』荒木寛畝・渡辺省亭;「常信/鳥写生図巻」伝狩野常信;「鳥類写生図巻」岡本秋暉)
図譜篇(珍鳥の見世物ブームにあわせ、舶来の美鳥を集めた図鑑『奇観名話』菅清〓;中国やオランダ船から長崎に持ちこまれた鳥を写す『唐紅毛渡鳥写生』宋紫石;中国産の百種の鳥に、それぞれ漢詩文を付した豪華図鑑『百花鳥図』余曾三;長崎の御用絵師が描いた中国や東南アジア産の鳥を集める『外国産鳥之図』;本草学の第一人者が描き解説した、極めて正確な鳥類図鑑『蘭山禽譜』小野蘭山 ほか)
著者等紹介
狩野博幸[カノヒロユキ]
1947年福岡県生まれ。京都国立博物館名誉館員、美術史家。九州大学文学部哲学科美学・美術史専攻卒業、大学院博士課程中退。京都国立博物館研究員を経て同志社大学教授を務めた。博物館時代に、「没後200年 若冲展」、「曾我蕭白 無頼という愉悦展」などを企画する。若冲再評価の立て役者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
booklight
26
インターネットもカメラも印刷もないような時代に、鳥を描くというのは、どんな情熱なんだろう。博物学、という珍しいものを見たい、集めたい、揃えたい、という欲求が積み重なってきたのかな、とも思う。写本や曖昧な描写から実物の写生にかわってきて、近代に近づく感じもあるし、美しくも感じる。2024/11/24
ひめぴょん
9
ナベヅルの飛来地がある地域の図書館にあった本。鳥関係の本が充実していました。自分が利用できる図書館にリクエストしてみました。 花鳥図には想像で描かれたもの、写本、実写的なものといろいろ。自然のなかにいる鳥を観察して描くというのは難しい。鳥を捕らえて檻の中に入れて観察しながら描くという手法もなされていたよう。写真より特徴が浮き立って分かりやすく感じます。 2024/09/15
栞
1
図書館取り寄せ本。美術館で日本画として描かれている鳥は良く見ているが、こちらは記録的な絵がほとんどだった。それでも描く人によって、同じ鳥でもタッチや表情が違っているのが面白い。2024/12/10
S
1
江戸時代の人は、どんなふうに鳥を見ていたんだろうという興味で手に取りました。 今とは出版事情も違う当時に、図譜を作るだけでも大変なエネルギーがいることを考えると、鳥が好きだった大名らの熱意が伝わってくるようでした。 細部の違いを探したり、絵の上手い下手、鳥への思い入れ、図譜といってもそれぞれ目的も作られ方も異なることなど、見どころがたくさんありました。2024/10/12
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