出版社内容情報
特攻隊を経て事業家として成功し、時価100億のコレクションを寄付した著者による世界的な美術品を巡るエピソード満載のエッセイ。
内容説明
地獄には餓鬼地獄があるという。コレクターも集めても集めても、また次が欲しくなる。壷一つ売ればと思っても、惜しくて売れない―。特攻隊から生き残り、実業家として成功。岸信介元総理、キャバレー王・福富太郎、画家・ジャスパー・ジョーンズなどとの華麗なる交流の中で、やがて世界的な美術コレクターとなって、時価100億円の全コレクションを故郷・山口県萩市に寄贈した著者のコレクター人生を辿るエッセイ!
目次
第1章(或るコレクターの生活;浮世絵蒐集事始め;コレクター気質;チコチン・コレクション綾模様;真贋問答 ほか)
第2章(千客万来;画家・中村正義のこと;川端康成と岩崎勝平;金泥の写経;故郷・山口と香月泰男 ほか)
第3章 コレクション寄贈
著者等紹介
浦上敏朗[ウラガミトシロウ]
1926年(大正15年)山口県萩市生まれ。県立萩中学校を経て、山口経済専門学校(現・山口大学経済学部)卒。この間、陸軍船舶兵暁部隊(特攻隊)に入隊。清久鉱業社長、日本非鉄鉱業社長を経て清久鉱業管財人、またジャパンアートコンサルタンツ社長を歴任。日本浮世絵商協同組合理事長、日本浮世絵協会(現・国際浮世絵学会)常任理事、東洋陶磁学会監事などを務め、山口県立美術館美術品収集審査会委員のほか、多くの美術館の審査委員となる。2020年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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