その赤色は少女の瞳

大槻 香奈【著】

河出書房新社（2018/04発売）

• サイズ A4判／ページ数 168p／高さ 31cm
• 商品コード 9784309255897
• NDC分類 723.1
• Cコード C0071

出版社内容情報

その少女は、何を見ているの？　人気の美術作家・大槻香奈が描きつづける少女たちを網羅的に収録し、10年の軌跡を追う、初の画集。

大槻 香奈［オオツキ　カナ］
著・文・その他

内容説明

現代日本に生きる１６歳の少女を描きつづけた美術作家、初の画集。１０年の軌跡。代表作を網羅し、全収録作に書き下ろし自作解説付き。

著者等紹介

大槻香奈［オオツキカナ］
１９８４年、京都府生まれ。美術作家。嵯峨美術大学客員准教授。２００７年より活動を開始。国内外問わず、各地で展覧会を開催。書籍の装幀やＣＤジャケット等にも数多く作品を提供する（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[❁かな❁]

一目見ただけでとても印象に残る装画、秋吉理香子さん『暗黒女子』。その目力強めの少女の絵を筆頭に多数の作品の装画も手掛ける大槻香奈さんの初の画集。現代を生きる16歳の少女を中心に風景や抽象的な絵等、代表作を網羅。白河三兎さん『他に好きな人がいるから』乾ルカさん『向かい風で飛べ！』似鳥鶏さん『彼女の色に届くまで』の絵も掲載。印象に強く残る。想像以上にカラフルな絵も多く綺麗。2011年に描かれた「ときとし」「みひとつ」「遠き虹を夢む」「妙濁の果て」等レトロな色合いも素敵。著者解説、自画像もありとても良かった♪

2018/05/02

[starbro]

『暗黒女子』の表紙等で気になっていた大槻香奈の初の画集を観ました。16歳の微妙な年頃の少女中心で、心惹かれます。大槻香奈は少女の『から』を描いているということですが、宗教上の『空（くう）』に通ずるものがあるのかも知れません。 http://ohtsuki.rillfu.com/

2018/06/05

[参謀]

「暗黒女子」（顔が左右で違うのに注目してとのことだ）の表紙で知った美術作家・大槻香奈の10年が詰まった画集。彼女は16歳の少女の「から（空or殻）」を描いているという。不格好な鼻、表情の読めない顔、そして黒い目はどこを見て、何を思うのだろうか？そこに惹かれる。本書は年代別に掲載されているが、初期は色々試行錯誤し、背景にも拘り、壊れている世界を描いているようだったが、その後このシンプルな絵柄に落ち着き、それからアクセントとして小物が付与され、最近では打って変わってカラフルな絵柄に挑戦しているようだ。

2018/06/23