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内容説明
数学エッセイの古典的名著復刊!
目次
数学と民族性 ナチス数学論の批判
数学の大衆化
科学大衆化の意義
自然科学と社会科学
統計の話
文学と科学 小説発生時代の料学について
出発
黒板はどこから来たのか
ある古書の話
ある科学者の生涯 世界的科学史家三上義夫博士を憶う
科学的ヒューマニストの言葉 アジア・ナショナリズムの擡頭期に寄せて
ヴォルテールの恋人 デュ・シャトゥレー夫人の生涯
学問と言論の自由をめぐって
自主性確立の為に
荷風文学と私
私の信条
ルソーをめぐる思い出
門外書評
門外から
読書雑感〔ほか〕
著者等紹介
小倉金之助[オグラキンノスケ]
1885年、山形県生まれ。数学者、数学史家。東京物理学校卒、東京帝国大学理科大学中退。東北帝大助手、大阪医科大学教授などを務める。微分幾何の研究で理学博士の学位を取得。唯物論研究会の発起人に名を連ね、「自然科学者の任務」を発表し、軍国主義に反対した。和算や中国の数学史も研究した。戦後、民主主義科学者協会、日本科学史学会、日本数学史学会の会長も務めた。1962年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
97
書店の新刊書コーナーに小倉金之助の名前を見つけて驚いたが、七十年前のエッセイを新字新仮名遣いにして復刊した一冊だった。日本の数学教育史における小倉さんの影響は大きいが、本書を読むと、この人は、数学者・科学史家という肩書を超えて、自然科学のあり方の啓発者だと思えてくる。自然科学者と社会科学者の精神的同盟の必要性を訴え、更に、科学と文学の関係を考察し、自ら永井荷風論を展開する。「自然科学は一つのイデオロギーである」として政治的な主張も厭わない。科学者が「社会」にもっとコミットすべきという信念が伝わってくる。2025/10/24
やいっち
55
「往年の数学者・科学史家で、名随筆家でもあった著者の代表的随筆集の復刊」という本。1953年に角川文庫から出されたもの。書店でたまたま目にして衝動買い。 解説は村上陽一郎なのだが、懐かしい名前。往時は同氏の活躍は目覚ましかった。彼の本も読んだことがあるような。2025/09/04
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