内容説明
疫病、人口問題、遺伝的変異、アルコール・カフェイン・薬物、長子相続、認知バイアス…。歴史を動かした身体性!肉体をもった生物としての人類の壮大な歴史。人間には肉体的な壁があるからこそ、歴史はつくられた。「身体」から初めて世界史を総合的に解き明かした名著!ベストセラー『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』で始まる3部作の最新作。
目次
第1章 文明をつくるソフトウェア
第2章 家族
第3章 エンデミック―風土病
第4章 エピデミック―流行病
第5章 人口統計
第6章 気分を変える
第7章 コーディング・エラー
第8章 認知バイアス
著者等紹介
ダートネル,ルイス[ダートネル,ルイス] [Dartnell,Lewis]
宇宙生物学を専門とし、火星における生命の痕跡を探すプロジェクトに関わってきた。現在はウェストミンスター大学教授。サイエンス・ライティングで数々の賞を受賞しており、2014年に刊行した『この世界が消えたあとの科学文明のつくりかた』(邦訳小社)が世界的なベストセラーになった
東郷えりか[トウゴウエリカ]
上智大学外国語学部フランス語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ばんだねいっぺい
25
要するに、この身体と心と文明の結びつき。信頼を基盤とした社会構成、病原菌、アルカロイド系の嗜好品、遺伝的形質、認知バイアスなどが歴史にどのように影響を与えたかを事例とともにひもとく。2024/12/27
ceskepivo
4
歴史は個々の人間の営みによって作られる。そして、個々の人間は生物学上の特性をもっており、必ずしも合理的に行動するわけではない。そのような事実を改めて考えさせられた。あのコンコルド計画も、費用と労力を投入したため、「埋没費用の誤謬」に陥った例。2024/11/29
こけこ
2
「脳の発達」の観点からみてみると、人類の歴史がざっと見渡せる。今後は「環境との取引」や「自然選択」をしていくことが課題になるのだろう。2025/04/10
takao
2
ふむ2025/02/12
qls
1
4 生物学知識を元に世界史について考えるとこうなるよねって感じの内容 ポピュラーサイエンスで頻繁に取り上げられるような理論を延長した記述が多い2024/10/16