すごい物理学講義

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  • サイズ B6判/ページ数 288p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309253626
  • NDC分類 420
  • Cコード C0042

出版社内容情報

物理学の学生でさえ感動する「世界一わかりやすい最先端物理学」をまとめた世界的ベストセラー。量子重力理論が本当に理解できる!

内容説明

だれもが興奮できる究極の世界原理!最新「ループ量子重力理論」まで!これほどわかりやすく、これほど感動的な物理本はなかった―長い物理学の歴史から導き出された最前線の宇宙観!世界的な名著、ついに邦訳刊行!「メルク・セローノ文学賞」「ガリレオ文学賞」を受賞。

目次

第1部 起源(粒―古代ギリシアの偉大な発見;古典―ニュートンとファラデー)
第2部 革命の始まり(アルベルト―曲がる時空間;量子―複雑怪奇な現実の幕開け)
第3部 量子的な空間と相関的な時間(時空間は量子的である;空間の量子;時間は存在しない)
第4部 空間と時間を越えて(ビッグビンの先にあるもの;実験による裏づけとは?;ブラックホールの熱;無限の終わり;情報―熱、時間、関係の網;神秘―不確かだが最良の答え)

著者等紹介

ロヴェッリ,カルロ[ロヴェッリ,カルロ] [Rovelli,Carlo]
1956年、イタリアのヴェローナ生まれ。ボローニャ大学で物理学を専攻、パドヴァ大学の大学院に進む。その後、ローマ大学や米国のイェール大学、イタリアのトレント大学などを経て、米国のピッツバーグ大学で教鞭をとる。現在は、フランスのエクス=マルセイユ大学の理論物理学研究室で、量子重力理論の研究チームを率いている。専門は“ループ量子重力理論”で、この分野の第一人者。理論物理学の最先端を行くと同時に、科学史や哲学にも詳しく、複雑な理論をわかりやすく解説するセンスには定評がある

竹内薫[タケウチカオル]
東京生まれ。東京大学理学部物理学科、マギル大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。長年、サイエンス作家として科学の面白さを伝え続ける。NHK「サイエンスZERO」の司会などテレビでもお馴染み

栗原俊秀[クリハラトシヒデ]
翻訳家。1983年生まれ。京都大学総合人間学部、同大学院人間・環境学研究科修士課程を経て、イタリアに留学。カラブリア大学文学部専門課程近代文献学コース卒業。2016年、カルミネ・アバーテ『偉大なる時のモザイク』(未知谷)で第2回須賀敦子翻訳賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

95
訳本ながら非常に読みやすい本であると感じました。ただ題名が少しという感じと、内容が私が想像した以上に難しく理解できない部分がかなりありました。私は物理学の歴史などは山本義隆さんの本で読んでいてそれがせいぜい理解できる判ですので、この本を理解するにはさらに勉強しなければという気になりました。あと数年して再読しようと思っています。2018/04/10

EnJoeToh

51
ループ量子重力理論の第一人者、ロヴェッリによるループ量子重力理論の一般向け解説書。 良い点: i) 日本語で読めるほぼ唯一のループ量子重力理論に関する一般書。 ii) 相対性理論と量子論の歴史を手際よくまとめる。 iii) ロヴェッリの軽妙な語り口。 悪い点: 読者を馬鹿にしきった邦題。2017/05/25

小太郎

32
「時間は存在しない」読んで時間に対する概念が刷新されとても貴重な読書体験でした。この本はより分かり易く物理学の歴史から最先端の物理学までを文系の私でもなんとか理解できるように書かれていてとても勉強になりました。特に自分では分かっているように感じていたアインシュタインの特殊相対性理論、一般相対性理論、量子力学などの理解がいかに表層的なものであったかを自覚させられました。この本が物理学の最先端である「超ひも理論」とロヴェッリが唱えてる「ループ量子重力理論」の具体的な違いが少しだけでも分かったのは大収穫!2022/11/21

那由田 忠

24
本当に「すごい物理学講義」だった。デモクリトスの原子論から始まってアインシュタインの1905年原子大きさ予想へ、そして相対性論へ進むのである。天才的な物理学者は、過去の研究成果から兆候を読みとって、データの蓄積がなくても新しい理論を構築できる。その成果が「ループ量子重力理論」らしい。有名な「超ひも理論」は超対称性粒子が見つからずに困っている。ループ論によると、時空間にも最小単位があり、無限大や無限小がなく、ビックバンの前には宇宙の縮小過程がある、というある意味の分りやすさがある。非常に面白いと思った。 2018/01/31

em

22
原題の訳は『現実は目に映る姿とは異なる』。宇宙は三次元球面であるとするアインシュタインと、『神曲』天国篇におけるダンテの着想が同じという説には興奮させられました。「光の点と天使が織りなす球面は、宇宙を取り巻き、同時に宇宙に取り巻かれている! これはまさしく、三次元球面をめぐる描写である」物理学者や数学者にはこの世界観が容易に理解できるらしい。そんな読み方、楽しそうではないですか。手強いと言われる天国篇、私も飛ばしぎみで読んでしまった覚えがあるので、修行を積んでいつかまた。2018/09/19

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