出版社内容情報
100万分の1mmの極小世界。驚異の新素材、環境技術、新医療などを、カラー図版満載でわかりやすく解説。米独立系出版賞受賞。
【著者紹介】
科学とアートの関係性が専門のサイエンス・ライター。シティ大学ロンドン講師。『ガーディアン』など多くの有名紙誌に寄稿。『ヤモリの指』でアベンティス科学図書賞(ロイヤル・ソサエティ科学図書賞)最終候補。
内容説明
水分子、泡構造、炭素結晶、プロト細胞、自己組織化、新素材、光の波長と色、クリーンエネルギー、遺伝子工学と医療、遊び心と奇抜な発想、準結晶、芸術と科学など―。それらはテクノロジーだけにとどまらない、まさにサイエンスの土台への関わり方を含む興味深い内容になっている。日本の研究も含め、世界中がしのぎを削る広範囲な分野とその最先端がすべてわかる決定版。2015年アメリカ独立系出版賞科学部門金賞受賞。
目次
第1章 偉大なる極小空間―自然の最高の業が見られる場
第2章 幾何学構造―唯一無比の建築家
第3章 グラフェン―これまで使われてきたすべての鉛筆に驚異の新素材が潜んでいた
第4章 小さな巨人たち―強靱な新素材
第5章 意のままに光を曲げる
第6章 空気からつくるガソリン―環境問題の危機を救うナノ技術
第7章 ナノ医学―体の仕組みに沿った治療
第8章 ホモ・ルーデンス―遊び心による発展
第9章 準結晶
第10章 互いに近づき、ワイヤに触れて、火花を散らす
著者等紹介
フォーブズ,ピーター[フォーブズ,ピーター] [Forbes,Peter]
科学とアートの関係性を専門とするサイエンス・ライター。数多くの雑誌に科学とアートの関係をテーマとした記事や評論を寄稿している。2009年の著書“Dazzled and Deceived:Mimicry and Camouflage”は2011年のWarwick賞を受賞。シティ大学ロンドンでナラティヴ・ノンフィクション(文学的スタイルと手法で事実を物語る技法)を教えている
グリムジー,トム[グリムジー,トム] [Grimsey,Tom]
サイエンスとアートのコラボをめざす彫刻家として、30年間にわたりイギリスおよび海外で展示会を行ってきた。1990~992年、ヘンリー・ムーア彫刻フェロー。2007年、新たな流動的オブジェをつくった“可鍛性彫刻”で、ブライトン大学のFRSF助成金を獲得、“制御および再構成可能なナノマシン”開発の学際的ナノサイエンティスト・チームの一員となった。その後、展示ツアー“極小世界の巨人たち”をスタート。2003年から英ブライトン大学で教え始め、2008年からは彫刻学科長をしていたが、2014年春にガンで亡くなった
日暮雅通[ヒグラシマサミチ]
科学技術および英米文芸翻訳家。青山学院大学理工学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。