内容説明
古代文明から現代まで、世界各地で人類はいかに水を手に入れ、利用し、干ばつや洪水に立ち向かってきたのか?考古学や気候学を駆使して、生存に欠かせない水と人類との驚異的な関係を地球規模で描いた名著。
目次
第1部 運河と用水路、そして水田(生命の万能薬;農耕民と用水路;「水路がある者は女房がいる」;「すべて失われしもの」―ホホカムの潅漑システム;水の権力―バリ島)
第2部 はるか遠方からの水(エンリルの土地―メソポタミアの地下水利用;エンキの国―シュメールの潅漑技術;「われは水路を切り開かせた」―アッシリアの水道橋とカナード;ゼウスの水―古代ギリシャの給水システム;ローマの水道)
第3部 貯水槽とモンスーン(浄化する水―インダス川とモンスーン;中国の悲しみ―黄河の氾濫)
第4部 古代アメリカの水理学者(睡蓮王―マヤ文明と人工の貯水池;重力の勝利―重さを用いた水管理)
第5部 重力とその先へ(イスラームの水―類まれな水管理;「一〇〇人力よりも確実」―ヨーロッパの揚水技術;人類は水を支配したのか?)
著者等紹介
フェイガン,ブライアン[フェイガン,ブライアン][Fagan,Brian]
カリフォルニア大学サンタ・バーバラ校の人類学名誉教授。イギリス生まれ。アフリカでフィールドワークに取り組み、初期の人類や法医考古学といった多くのテーマの著書をもつ。気候変動と人間社会の関係についての著名な研究家のひとりである
東郷えりか[トウゴウエリカ]
上智大学外国語学部フランス語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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