内容説明
太地、鮎川、北極圏、南氷洋に生きる鯨捕りたちの勇敢で誠実な人間を通して、海の民の文化の素晴らしさを掘り下げ、捕鯨に関するさまざまな国際問題に大胆な提言をする、ニコル海洋学の原点。海からの豊かな賜物鯨と捕鯨をめぐる刺激的な文化論。
目次
第1章 大いなる海の幸(捕鯨と反捕鯨、そして日本人;『白鯨』に対する異端的見解;マッコウ鯨の肉と水銀;日本人と捕鯨)
第2章 わが友鯨捕り(太地―いさなとりの変遷の跡;鮎川―鯨捕りの町;鯨と鯨捕り;日本人は本当に鯨を食べるのか;南氷洋通信;レーガン大統領あてのJ.ビーティー博士の手紙)
第3章 鯨捕りの詩(背古砲手の詩;不思議な唄;庄司船長の詩;Whaler,wheler;鯨捕りょ)
著者等紹介
ニコル,C.W.[ニコル,C.W.][Nicol,C.W.]
1940年、イギリスの南ウェールズに生まれる。17歳でカナダに渡り、北極地域の野生生物調査を行う。以降、カナダ政府の漁業調査局、環境局の技官として鯨など海洋哺乳類の調査を担当。1967年から二年間、エチオピア政府の依頼によりシミアン高原での国立公園建設のため、技術顧問として活躍。1981年からは、長野県黒姫山麓に住んで、作家活動をはばひろく展開
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