出版社内容情報
安吾を徹底的に読み直すことでその限界をあきらかにしながら、あらゆる安吾論を葬りさり、文学と思想の本質にせまる決定的な論考。
【著者紹介】
1973年青森県生。哲学者・理論宗教学者・作家。東京大学文学部卒業、同博士課程修了、博士(文学)。主な著書に『定本 夜戦と永遠』(上・下)『切りとれ、あの祈る手を』『九夏前夜』『踊れわれわれの夜を、そして世界に朝を迎えよ』他多数。
内容説明
君はもう堕落している。「戯作」を求めた作家・坂口安吾はなぜ特攻を賛美したのか―?あらゆる安吾論を無に帰しながら“現在”を撃つ、かつてない思想の雷撃。「爆心地の無神論者―『はだしのゲン』が肯うもの」収録。
目次
戦争と一人の作家―坂口安吾論(ファルスの定義;初期ファルスの実際とその蹉跌;「吹雪物語」へ;「吹雪物語」の挫折;「文学のふるさと」と芋虫の孤独;「イノチガケ」―合理主義と死;「紫大納言」から「桜の森の満開の下」へ、そしてその彼方へ―消滅のカタルシス;安吾の文体論―「文章のカラダマ」の「必要」;イノチガケの特攻―「日本文化私観」と「特攻隊に捧ぐ」;堕落・政治・独創―「堕落論」「続堕落論」再考;戦争と美と一人の女と;ファルスの帰結―明日は天気になれ、もう軍備はいらない)
ゲン、爆心地の無神論者―『はだしのゲン』が肯うもの
著者等紹介
佐々木中[ササキアタル]
1973年生。作家、哲学者。東京大学文学部思想文化学科卒業、東京大学大学院人文社会研究系基礎文化研究専攻宗教学宗教史学専門分野博士課程修了。博士(文学)。現在、京都精華大学准教授。専攻は現代思想、理論宗教学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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harass
永野芽郁と田中圭を足して2で割った寺
nbhd
なっぢ@断捨離実行中
koji